女優が歌う時に発揮される強みは、歌のヒロインを演じる力が
優れていることに加え、歌のテーマを咀嚼する力の強さと
プロデューサーと制作サイドに料理される時の潔さがあること。
このアルバムを聴いて、そんなことを思った。
教授作の01., 02., などのメロディは、絶品だと思う。
マーケティング的な一切合切から遠いところで鳴り響く気高さ、
美しさがある。
小西康陽さん作詞作曲の03.も、スインギーで好き。
アーティスト本人が作詞した曲が1曲だけなのも、
かえってアーティストの個性を際立たせる効果になっている。
プロデューサー・教授の「ポップ・サイド」が味わえるアルバム
でもある。
って思ってる方。これってすごく難しい事だと思うんですよね。
歌唱力があっても表現力があっても自分の物に出来てない歌手の方はたくさん居ると思います。
中谷さんは上のどちらに秀でてるとは思いません。
でも声の圧倒的な存在感で自分の物にしています。
すごいですよ。
★おすすめの曲番★
1・サウンド爽やかさと歌詞の青臭さと歌声の儚さが「10代の短い夏」の情景を脳裏に浮かべてくれる。
そんな曲です。
3・ファストジャズが大好きなjig_tiにはたまらない(≧∇≦)〃ヾ(≧∇≦)〃
シンセ・サックス・ドラム・ベースのカルテットで繰り広げられるしっとりとしていてどこか静かに激しい。
そんな感じの曲です。
4・手につかめない感じの空気感。果てしない喪失感。中谷さんはこんな雰囲気を出すのがとてもお上手だなぁと感じられる1曲。