役には立つけど好きにはなれない本でした
★★★☆☆
西洋絵画を見て楽しむには聖書に関する知識が必要と思い手にしてみました。
聖書の記述と、画家の解釈とその作品を行ったり来たりしながらの話の運びは“絵画を楽しむための”という目的にかなり沿ったものでした。
ただし、
善し悪しは別として、ある宗教の聖典となっている書物に対して、ぞんざいに言い放つ記述がみられること、「イエスが復活して昇天するときには、〜中略〜ペニシリン軟膏か何かが塗り込まれて癒されていたのではないかと想像しておりました」というようなそもそも時間的にあり得ないことをぞんざいに用いた表現が散見されることなど、本書の中心的な内容とは違うところで好き嫌いが分かれる書物だと思われます。