雁さんは多才な作家さんで
ＢＬ・コメディ・エロ・純文学的短編・etc…を
そのどれもが雁須磨子ならでは！な形で描かれていますが、
この作品は｢待ってました！！｣の王道少女漫画。

ちなみに私にとって少女漫画の王道とは
｢恋のときめき｣などというより(いやそれも含まれてるけど。黒岩さんはいい男だ！)
｢女子の心の揺らぎ｣です。


不器用で傷つきやすく、だからこそ人を傷つけてしまう。
だけどそういう自分の弱さをあきらめたくなくて、もがいている。

そういう誰の心にもあるやわらかい部分を
雁さんならではの魅力的な人間描写でみせてくれます。


ひりひりするような痛みをかきたてられながらも
じんわりとあたたかくきれいな気持ちが体中にしみわたっていくような感覚。

大好きな雁さんの作品の中でも、最も大切な一冊になりました。

美人でスタイル良し、「だけど使えてない」という評判の茨田さん。
周囲のひとたちは、そんな茨田さんをうらやんだり、そうでなかったり…

他人から見た自分、自分から見た自分。
どうみえてるか、どうなりたいか。

登場人物たちが「こういう気持ちってなんていうんだっけ…」
となっているのを見てついつい共感してしまう。

気になる方はぜひ。

本屋で表紙をパッと見て、思わず買ってしまいました。

美人＆スタイルがいいけど、人づき合いがドヘタなメガネ女子、茨田（いばらだ）さんを中心に、4人の女性の恋模様を描いた漫画です。

著者の雁須磨子（かり すまこ）さん、まったく知りませんでしたが、この漫画、超オススメです。

登場人物の心理描写がすごくおもしろい。

なので、雁須磨子さんの過去作品も読みたくなり......、現在は『かよちゃんの荷物』という漫画の2巻を読んでいます。

でも、1巻が売ってない......。

というのは、2年ぶりの続刊らしいのです。

てことでAmazonで買います。

雁須磨子、しばらく自分内ブームになりそうです。