とても荒削りだが
★★★★★
PS全盛期の始め頃、スクウェアが出したフロントミッションシリーズの意欲作。
今までのナンバリングタイトルは、ターン制SLGだが、このオルタナティブではリアルタイムSLGとなっている。
ゲームシステムはやや難解。
マニュアルも不親切。ゲーム上で表示される情報も、メッセージがオートスキップで、また説明の文字が小さかったり。
戦場の俯瞰図も、何となくでしか高さを認識することが出来ず、いざ戦場に出ると、その地形に引っかかってしまったロボットが右往左往。
その結果ゲームの進行に著しくストレスを感じてしまうことも度々。また、戦闘もあくまで傾向の支持しか出せないので、上手い具合に戦闘してくれない事も多々。
マイナス面ばかり書いてしまったけれど、私はこのゲームが大好きである。
PSの描画は、今の現世代機に比べれば貧弱なものだが、このゲームでは逆にそれが味を出しているように思う。
無骨な、何の感情も持たないいかついロボット。それが、PSのポリゴン表現と抜群に相性が良いのだ。
細かい作りこみも半端ではなく、ロボットの挙動表現に命を懸けているのではないか?と思うぐらいに色々なところが動く。
また、AIも戦闘を重ねる度に徐々に成長をし、その成長した姿を戦場で確認する度、
「お前、操縦が巧くなったなぁ…」と、わが子のように感心してしまうのである。
とにかく、ただ淡々とロボット同士がドンパチやるのを様々な視点で見れるのがこのゲームの醍醐味。
メカ好きにはたまらない一品であろう。
また、リョウ・アライによる無機質なテクノサウンドが良い具合にこの世界観にマッチしていて、ゲームミュージック好きとしてもお勧めできる一品。
サントラは2006年に再販がかかり、このアマゾンでもまだ新品が手軽に入手できるので、音楽が気に入ったらサントラもお勧め。
個人的には現世代機で、綺麗なグラフィックで滑らかに動くフロントミッションオルタナティブを見てみたい気もするが
やはり、このPS版の荒々しさのほうがこのゲームには合っているのかもしれない。
シリーズ初リアルタイム・SLG
★★★☆☆
多くの共同体が複雑に絡み合うアフリカ大陸で、マッコイら独立機動攻撃中隊IMACの活動を描く。
ヴァンツァーの前身となる二足歩行兵器「WAW」に指示を出し、ミッションをクリアしていく。
二足歩行マシーンが現実化した近未来の戦場でプレイヤーは3つの小隊(最大9機のWAW)を率いて出陣し、成長してゆく。
リアルタイムに展開するミッション。指令によって様々な成長をみせるWAW達。
その成長はWAWの動きにダイレクトに表れる。
迫力ある視点の演出、そしてコントローラーによる自由な視点操作でサウンドと映像の快感に浸るFAは”観る”ゲーム。
複数に分岐する物語、学習で行動パターンを成長させるなど、ユニークなシステムを多数搭載しています。
戦場のダンスを踊れ
★★★★★
当時、確かそんなコピーで売り出されていたかと思います。
フロントミッションシリーズは今では5まで出ており、その戦闘システムは洗練されたと同時に複雑さを増し、初心者には取っ付きにくい内容となっています。一方で、昔ながらのタクティクスオウガ系のシュミレーションなら探せば今でもどこかのメーカーから出ているはず。
ただ、何れにしても、これらのゲームに欠けていて、10年以上も前に出た、このゲームにしか無いもの。それはリアルタイムシュミレーションだと言うこと。フロントミッションの新作EVOLVEはアクションゲームとのことですが、アクションでも無く、またターン制のシュミレーションゲームでも無い。リアルタイムで進行して行く戦場で、3つの小隊を同時に操る。今でも最も新しいシュミレーションのオルタナティブ。未完であるがその成長システムも独創的。戦闘中の行動に依ってWAW(だっけ?)のコンピューターの学習内容が異なってくるというもの。育て方の差が、実際に攻略にどれ程影響が出たかは微妙だけど。とにかく実験的ではあるが、その諸々の試みがこれまでのシュミレーションの枠にとらわれることなく、必ずやプレイヤーに新たな発見と喜びを見つけさせてくれる良ゲー。
早すぎた名作
★★★★★
フロントミッションオルタナティブは通常のシリーズとは異なり、三機で1チームとして共に行動し、そのチームに指示を出しながら進んでいくリアルタイムシミュレーションです
プレヤーが出来るのは指示とカメラをぐるぐる回すのみ
でも指示をしたらボケーッと出来るのは敵を発見するまで、
発見したらその場で戦闘になるんで、後ろから敵の別部隊が来てないかとか
他のチームはなにをしてるのかとか色々あります。
一つ一つのチームをどう動かし、どう戦っていくかを楽しむのです
もちろん機体の整備
カラーリングもできます
このゲームの好きな所はリアルさ
例えば森のマップで機体を緑にすると、回避が上がったりします。
サウンドはミッション中は自然の音のみ森なら鳥の声とかね、その中に銃弾が飛び交う音が凄く好きです。
もちろんスキルもあります。
ただ、なんせプレステなんでマップの障害を避けるのが出来なかったり…
ずーっと岩にハマってたりします…
まぁ指示でどうにかできますが
曲はテクノサウンドでこれもまた合っていると思います。
難易度は高いかも知れませんが、戦略を考えるのが好きな方ならハマると思います。
キャラクターも結構一人一人に味が出てるので楽しめるかと
最前線の緊張感
★★★★☆
初代フロントミッションの少し前の設定であり、ヴァンダーの前身のヴァンダー・ヴァーゲンを最大9機ラジコンの様に遠隔操作するゲーム。そのシンプルで無骨なデザインがPS1の少ないポリゴンで良く表現されている。
プレイヤーの分身である第一小隊長アール・マッコイは冷静な職業軍人として描かれていて、その辺りが初代のヒーロイズムやセンチメンタリズムを撤廃した世界観を良く表している。
上からの命令で戦っているに過ぎない自分達の行動が結果的にアフリカの運命を大きく左右するシナリオ分岐システムで、隠しステージ的な終盤の数ミッションでは怒濤の展開を見せてくれる一方で最初のミッションの結果次第では全部で数ミッションで終わることもある。
複雑に国家と人間が絡み合う重厚長大なシナリオがアクションゲーム以上の奥深さを与えており、その全貌を理解するのは中々大変である。
しかしその意欲的なシステムを理解するのはマニュアルの説明不足もあり慣れが必要で、同じミッションを何回もプレイする事になりAIの未熟さもあって結構ストレスが溜まるゲームである。そこが我慢出来ればかなり面白いゲームである。戦場に於ける同性愛の扱い方もリアルである('∀`ヾ)。テクノの曲も雰囲気に合っていていい\(^o^)/