全世界を舞台に、各地で勃発する紛争に投入されたヴァンダー・パンツァー(通称ヴァンツァー)とそのパイロットたちの活躍を描いた「フロントミッション」シリーズの1作目だ。SUPER FAMICOM版からPlayStation版に移植され、グラフィック、システムがグンと向上しての再登場となった。
本シリーズの魅力は濃密なストーリー展開。この「1st」では、軍事重要拠点ハフマン島で発生したヴァンツァーによる破壊工作に端を発する「ラーカス事件」により、島全土が戦闘状態に突入する第二次ハフマン紛争の勃発が背景となる。ゲームは物語に沿ってターン制の戦闘に移行するシミュレーションRPGシステムで進行する。ロボット兵器ヴァンツァーを、状況やパイロットの特性に合わせて自由自在にセットアップできるのが特徴だ。最強のヴァンツァーを目指してパーツを組み合わせていこう。
リアルなメカニック構成と世界設定、高い戦略性でユーザーを魅了し、すでに完成度は十分に高いタイトルだが、PS版では敵軍側でプレイできる新シナリオ「U.S.Nサイド」の追加や天野喜孝デザインの新キャラクターの登場ほか、さらなる新しい魅力も満載だ。また、戦闘時間を短縮できる「簡易戦闘」モードが搭載され、システム面での改良も加わっている。迫力あるヴァンツァーの戦闘シーンもさらに美しく臨場感あふれるものに生まれ変わった。バージョンアップした名作を楽しめるうれしい「復活」版だ。(江口謙信)
USNサイドは素晴らしい。音がダメダメ。
★★★☆☆
今更だが思い出したようにレビュー。
ヴァンツァーという無骨な汎用ロボのシミュレーションゲーです。
第一作ということで、戦術性や、
多様な機体構築といった方向性は甘いところはあります。
イメージ的には、ファンタジーRPGの武器防具を
ロボットの四肢と武装に置き換えた感じで、
結局は「最強機体」に行き着いてしまいます。
その辺は初作ということで大目に見てあげてください。
今回の移植の目玉は新たなUSNサイドのシナリオ。
新フレームも一つ?位登場します。
久しぶりに天野氏が新規キャラクターデザインを
行っているのも感動もの。
最近のビジュアル系で濃くて媚びた
キャラデザが嫌いな昔人な自分としては嬉しいです。
問題点はサウンドエフェクトがガラッと変わったこと。
小さいことですが、ガレージのドットグラが変更されたこと。
(ガレージが赤っぽく、そして機体のドットが少しのっぺりしている)
【音の変更例】
バルカンの「ズダダダダン!!」が「ぴゅぴゅぴゅぴゅ!!」
ダッシュは「キイイーーン!!」が「ぎゅるぎゅるぎゅる(タイヤ音)」
ナックルは「ガキン!!」が「カション!!」
退廃的な世界にシビレル!
★★★★☆
FMシリーズはこの1stが一番好きで、スーファミ時代
を思い出し購入してしまいました。それにしてもストー
リーは、今プレイしてもかなりへこむ内容ですね(笑)。
戦闘時の画面デザイン(HPの表示)は他シリーズと比
べると素っ気無いですが、機械という無機質なものを操
るという感覚を、うまく与えてくれているように感じます。
ゲームの流れはいたってシンプルなので機体のセット
アップを変えてみたり、出撃させた事の無い登場人物で出
撃してみたりと、長く遊ぶには工夫が必要ですが、「FM
シリーズの原点」としてプレイしてみてはいかがでしょうか。
単純にして奥深い基本作
★★★★☆
FRONT MISSION シリーズを、1から5まで順番にプレイしてみました。
FRONT MISSION のゲームシステムの代名詞と言えるAPシステムが無く、
スキルも基本的なものしか無いのですが、
「単純なルールだからこその面白さ」というものが、存分に感じられます。
野球よりもルールが単純なサッカーの方が、全世界において人気が高いということと、
通ずるものがあるようですね。
その単純なルールの中で、自分なりのゲームの攻略法・スタイルを
考え出してゆくところが、この作品の一番の面白さではないでしょうか。
スーファミ版と異なる点の一つとして、
無限コンティニューができてしまうことが挙げられます。
これによってゲームの難易度が下がったので、
初心者への敷居が低くなったのは良いことなのですが、
「やるか、やられるか」のドキドキ感が感じられなくなったのは残念ですね。
最後に、僕はミュージシャンなのですが、
Shop の音楽のベースラインに、とってもトキメキました。
クレジットを見てビックリ、女性が作曲しているのですよね。
あまりに格好良かったので、嫉妬してしまいました(笑)
さすがにSFCからの移植には辛いものがあるが、シリーズ1作目という事で、
★★★★☆
個人的には、フロントミッションシリーズは、「セカンド」から体験しました。そして「オルタナティブ」(シリーズ中では異色作でしたが、真のエンディングを見た時は結構感動ものでした)、あまりにも暗いエンディングの「サード」をプレイした後、「4th」とほぼ同時に購入しプレイしました。SFC版は未体験なので、比較できないのですが、「セカンド」の戦闘シーンの退屈さが無い分、逆に新鮮でした。
また、追加要素である裏ストーリーは、戦争には、両国なりの言い分が有り、そのくいちがいが、紛争となる事。それを両方の立場でプレイできる事で、大切な事に気づかせてくれる(実は、両国とも、真の黒幕が敵だった)のは、素晴らしいと感じた。
ミリタリー色の濃いロボット作品。
★★★★★
ヴァンツァーという6メートル級の人型戦車が陸戦の主力となった
21世紀末を世界観とする作品です。剣と魔法の世界観が多いスクウェア(現スクエニ)さんにしては
珍しく、火薬とオイルなミリタリー色の強い作品です。
ストーリーは奥深くまた各場面にマッチしたサウンドがいっそう
引き立ててくれます。
戦闘は後半になるとミサイルが強すぎて簡単になってしまいます。
個人的にはチャフやフラッシュを巧く使ってやりくりしてた
中盤あたりまでが一番面白かったです。
また本ソフトには本編の敵側、USN軍の青年将校のストーリーも
収録されています。この青年将校は他の方もおっしゃるように某08小隊の
小隊長そっくりです。部下等にも似ている人が。
それでも個人的には結構楽しめました。
ロボットやミリタリーものが好きな人には結構お勧めです。