極悪最悪の犯罪を犯したオウムと、その犯罪の後処理に追われる末端信者(と呼んでも差し支えないはず)この間にどんな共通点・相違点があるのか、それを知りたくてこの本を読んだ。・・・つもりだったが、自分が「奇妙で異常なオウム」を期待して、興味本位で読んでいることに途中で気づいた。
出てくる内容は、期待した「異常なオウム」からはほど遠く、やっぱり自分も冷静なつもりでいながら、偏見のかたまりであり、マスコミの流す面白おかしく編集された情報という色眼鏡で見ていることに気づいた。世の中を分かってるつもりになっていた事を恥ずかしく思わせてくれたので、読む価値はあったと思う。
しかし、犯罪を犯したオウムと、末端の信者をすっぱり分けて考えることはこの本を読み終わった後でも出来ない。自分もたいしたことない。