計画してたのか否か
★★★★★
この前、こういう漫画読みました。
歌の上手い少女が歌手を目指す話。
少女は歌が上手いから、芸能界にデビューします。歌が上手いから、トップに上りつめます。歌が上手いから、ワールドデビューも果たします。歌が上手いからきっと世界のトップにも上りつめるでしょう。そこで物語は終わり。
読んでて苦しかった。
世界に上りつめたら、次はどうなるんだろう…。
…ガラスの仮面が上手かったのは、「主人公が天才」の一点は崩さず、でも社会的な成功はいちいちリセットしてた所ですね。
「演劇コンクールで優秀はしなかったけど一般観客投票では一位」とか、
「前回の公演は大成功してるのに、未だに知名度は無い劇団つきかげ&一角獣」とか、
「芸能界デビューして大人気者になったのに陰謀に巻き込まれ業界追放されるマヤちゃん」とか。
新しい芝居の度に、マヤちゃん(達)は一から出直し。
読者も「頑張れマヤちゃん」と感情移入できる。
「大物になったマヤちゃん」とか読みたくないですからね。
そして下剋上のカタルシスも毎回味わえる。
作者は計画してたのか否か。どちらにしても感心します。
しかし劇団つきかげ&一角獣の「真夏の夜の夢」、楽しそうですね。
観客が大笑いしてるシーンでは、こっちも大笑いしてしまいます。
面白いシーンなんだろうなー、って。
トントン拍子のスター街道
★★★☆☆
ヘレンケラーの好演で助演女優賞を取ったマヤがテレビの大河ドラマに出演するというストーリーです。テレビでは舞台と違って連続的に演技しないため(こまぎれ撮影)得意の「なりきり」ができずに苦闘するマヤが描かれています。青春スターの親衛隊による妨害を受けたりなどのかなり陰湿なシーンも登場します。
主人公のマヤですが、相手役の青春スターに突然湧いたはしかのような恋心をいだくシーンがありますが、これまでの話の流れからすると理解不能な部分でもあります。ストーリー展開を面白くするためかも知れませんが、ハッキリ言ってつながりの悪いこの巻できばえはあまり良くありません。★の数は3つです。
真澄様が素敵!!
★★★★★
とうとう水城さんに追い詰められ動揺する真澄様は最高!こっちが悶えてしまいます(笑)。マヤも相変わらず可愛いし、緩急が絶妙で笑えます。ますます目が離せません!!
しかし、真澄様ってホンと女に翻弄される運命なんですね・・・しかもそこがいいっっ!という哀れなお方・・・(泣)
ガラスの仮面シリーズは何度も読みたい名作です。
★★★★★
現在もまだ完結していないこの物語は、何年たっても色あせることなく、人を惹きつけてやみません。
少女漫画を読むなら、避けては通れないこの漫画。
平凡そうで素晴らしい才能を持った少女、そして恵まれた環境にある美貌の宿敵。汗と涙と青春と、そして愛の物語です。