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知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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仏陀とは誰か ★★★★☆
宗派は違っても仏教徒の人が多い日本ですが、
どれだけの人が仏陀という人物を知っているでしょうか。
私は、この本を読んで、
自分がどれだけイメージに毒されているかを知り、
ソクラテスと同じぐらい、仏陀という人物に衝撃を受けました。

前知識は無しでいいので是非読んでみてください。

(ただ、第三部は読んでません。第二部の対談はまだしも、
 ここで哲学者に仏教を語らせることに意味があるのでしょうか。
 西洋哲学から仏教を考えるのは、読者のやることだと思いますが。。)
いざ、原始仏教の世界へ! ★★★★★
 角川文庫ソフィア「仏教の思想」全12回の第1巻である。

 このシリーズは昭和43年から45年にかけて刊行されたロングセラー、角川書店「仏教の思想」の文庫版であり、第1部を専門の仏教学者、第2部を第一部の執筆者と第三部の執筆者である哲学者の対談、第3部が哲学者が書くというサンドイッチ型の構成になっている。

 哲学者という客観的な眼が入ることにより、専門の穴にこもってしまいがちな仏教書とひと味違った立体的なものになっているのがこのシリーズが読み継がれてきたゆえんであろう。

 本巻は仏教の原点である釈迦を中心とする原始仏教を論ずる。長い間、日本仏教は大乗仏教というフィルターを通して釈迦を見てきた。ところが、大乗仏典は仏陀滅後数百年経って仏陀の名の下にいわば捏造された経典群である。近代仏教学はそのベールをぬぐい去り、実に人間的な仏陀像を示してくれた。本書を手がかりに原始仏教の世界に入っていこう。