別れの歌
★★★★★
故 安井かずみとの最後のコラボレーション。 編曲を担当したニック・デカロの遺作。 様々な感慨が去来する現時点での加藤和彦の最後のソロアルバム。ラストの「百合の時代」は歌詞といい、曲調といい、まるで鎮魂曲のように痛ましく美しい。
(追記 実際に本作が最後のソロアルバムとなってしまった。氏の本領は自身の美意識を細部まで極めたソロにあると考えているのでいっそう残念でなりません。飄々と見えた人生の達人が余人の想像を絶する苦悩を抱えながら創作を続けていたことに、ファンの一人として、改めて感謝と哀悼の思いを強く感じます。R.I.P)