外国のちょっと不思議で無気味なおはなしや、フリークスの写真などはまるで「見せ物小屋」を凝縮させたよう。作者の好奇心溢れる蒐集、情熱的な解説など、寺山修司のつくり出した世界のルーツが伺える本でもある反面、「寺山修司の本」と意識することなく読める一冊でもある。