聖書ギリシャ語を学ぶ人にも最適の1冊
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古典ギリシャ語だけでなく、聖書ギリシャ語にも詳しい。
見出し語に続いてその活用形を詳しく載せているので非常に便利です。
この辞典の元になったLSJはインターネットで(例えばhttp://archimedes.fas.harvard.edu/pollux/)で利用できるので、まずは、
この中型辞典の購入をぜひお勧めします。
ぎりぎり鞄に入れて持ち運べる重さであることも便利です。
すごく便利な辞書だけど、くさい
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ぼくの買った版だけなのかもしれませんが、紙質が問題ある辞書です。
洋書にときどきある、あのうんこくさいタイプの本です。
鼻を近づけてかぐと別にくさくないのですが、ふつうに辞書として使うときぷ〜んとにおいます。
尻をよく拭かないタイプの人の尻のにおいのような、或いは、秋にイチョウの木から落ちたぎんなんのような、ぷ〜んとうんこくさい紙です。
この辞書を引いていて吐き気がすることがよくあります。
紙がくさいのかインクがくさいのかはよくわかりませんが、
初めてこういう本を買ったときは、ぼくは「誰か悪意ある人がこの本にうんこを塗りたくったのではないか」と妄想し、
穢れた本として物置によせたものです。
その後、何度かこういう本に出会い、外国にはこういうタイプの本が存在するのだと認識するようになり、
今では物置によせたりすることはありません。
でもにおいがほかの本にうつらないように、離れたところに置くことにしています。
くっつけて置いてると実際においがうつりますよ。
また、辞書本体もくさいですが、表紙カバーの紙はもっとくさいので、外して捨てることをおすすめします。
絶対必要
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初等文法を修了された方には必携の学生辞書。ゼミへ行けば大抵の人は持ち込んでいて、汚れ具合でその人の学習進度まで一目で分かってしまうという、大変怖い本でもあります。もちろん希英辞典ですから英語に不慣れな人には少々荷厄介です。そこで大学書林の『ギリシャ語辞典』などを参照する人も出てくるのですが、文例は豊富なものの個人的に持つには少々お高い代物ですし、註釈付原典が特定のイディオムを説明するのにLiddell & Scottの項目を頻繁に指定することを考えると、やはり積極的にお奨めはできません。このIntermediateは語彙に多少偏りがあると言われていますが、三大悲劇詩人の作品やプラトンを読む程度ならまず困りません。文例も豊富で、今調べている原典の文章そのものが直接引用解説されている、などということもしょっちゅうです。これから長らくギリシア古典に親しもうという方は、ぜひお求めになって使い潰して下さい。
ただし、欠点というほどではないのですが、List of Abbreviationが不完全で、項目説明に使われる略号の意味が時々分からないことがあります。また、どういう訳か長音記号が記載されていたりされていなかったり、またisk現在形を持つ動詞の中でエータの後にiskが続くものでは必ず「下書きのイオータiota subscriptum」が省略されているので(ex. thneisko→thnesko)、とまどうこともあります。一方で、多くの項目にはラテン語の対応が示されているなど、細かい工夫も目立ちます。最初は何気なく読み飛ばしていましたが、あとでラテン語を学習する時になって、語彙増強に役に立ちました。
中トトロ
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となりのトトロで言うところの中トトロにあたるのがこの辞書です。
手頃な大きさで持ち運びにも便利、しかもよほど特殊な名詞や動詞が使われているものを読まない限り、この辞書で十分間に合います。
仮に、大、中、小、三つの希英辞典を持っていたとしても、メインで使うのはこの辞書になるでしょう。
文法書、概説書に慣れたらどうぞ。
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つまり、初めて原書を辞書を引きながら読み進もうという方なら、この辞書からはいるのがいいと思う。プラトンを読むのにわたくしははじめは先輩にいただいたAbridgedを使っていた。しかし、どういうわけか使いにくかったので、半年後にこの辞書にしたら、はかどるようになった。いきなり語学力が上がったとは思えないので、辞書のおかげだと思う。当然新約聖書や、セプタギンチュアはこれで楽勝。
ただし、英語よりも、フランス語やドイツ語のほうが得意、という方にはもちろんお薦めいたしません。ギー仏、ギー独、の辞書のがいいのではないでしょうか。