やさしいが正しいわけではない
★★☆☆☆
わかりやすい文章でWebの近未来を展望しています。
サービス指向SOAの説明はわかりやすいのですが比較しているオブジェクト指向の説明がかなり違っている気がします。SOAとの対比としてオブジェクト指向を上げているのですが、オブジェクト指向がWebアプリケーションの開発方法の一つとして説明されていて非常に一面的で本来のオブジェクト指向の思想とは違っていてかなり違和感を感じました。
SOAをわかりやくす説明するためにあえてそのような説明にしているこかもしれません。
現役でWeb開発をしている人には退屈です。どちらかと言うと専門家ではない素人がわかったような気になるための本だと思います。
ブルーバックスにしてはめずらしくタイトルがおかしくないでしょうか
★★★★★
WEBは、HTMLという構造化言語で記述するのが基本です。
そのため、WEBは最初から構造を持っています。
タイトルの「構造化するウェブ」という意味が、どういう意図なのかが分かりませんでした。
最初から構造的なものを、誰が、いつ、どうやって構造化し、どうなるのでしょうか。
タイトルを変更すれば、ネットワークに関する入門書として有用だと思われます。
ただし、SOAという略号がフルスペルと定義がありません。
ウェブ同様、意味が分らずに使っているのでしょうか。
新書で読めるSOA
★★★★★
ウェブ2.0とかについて、ビジネスの視点から記述した本はたくさんある。でも、その技術的な背景について、こんなにわかりやすく書いた本は今までなかっただろう。
私のような素人でも、ウェブがどのようにSOAやウェブサービスというものを必要とするようになったのかがよくわかる。
『構造化するウェブ』なんて、あまり面白くなさそうな題名だけど、内容はとても刺激的だ。
私自身が、SOAの考え方に基づいて、自治体の業務システムを構築しようとしているせいだろうか、著者の考えがよくわかった。自分たちがやろうとしていることが、決して間違っていないことも。
SOAとかウェブサービスの本も最近は増えてきているが、前述したようにビジネスよりのものか、高度に専門の技術的なものかの両極端。
この本のように技術の観点から、しかもわかりやすく書いた本はない。私のような自治体のシステム担当者は必読だと思う。
いい本、読んだ。得した気分。
技術の裏側
★★★★☆
ウェブやネットの中身は、
利用者にとってよくわからないもので、
ウェブ2.0といわれても
便利になるのかな?という程度です。
本書は、言語や技術の進化を
わかりやすく解説することで、
普段わからない技術の裏側を垣間見させてくれます。
本書に紹介されていた参照文献も
あわせて読んでみたいと思います。
コンテンツやコミュニティ等の土台になっている技術を紹介する良書
★★★★★
インターネットによって提供される様々なコンテンツやコミュニティ等の土台になっている技術を紹介する良書である。私も何となく抱いていた疑問のいくつかが解決されて、勉強になった。例えば、インターネットとウェブの違いから、SOA、ウェブ2.0、ウェブサービスといった最新キーワードやウェブサービスを構成する技術(SOAP、UDDI、WSDL)の解説まで、基本的なところから最新の話題まで網羅されている。また、この分野はソフトウェアの話が中心になるので、なかなか難解になりがちだが、素人にも分かりやすいように工夫されている。例としては、従来と現在の比較、2つ以上の技術の違い等をマンガのように図解している。日頃から使っているインターネットについて、その仕組みを少しでも知っておくと、利用の仕方も広がったり、変わったりして来るかも知れない。