インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

時のかなたの人魚の島

価格: ¥1,365
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 偕成社
Amazon.co.jpで確認
不思議な家族が、不思議な島へ・・・きっと何か起こるって思いますよね。 ★★★★★
おなじみ信田ファミリーの第5作目ですね。
楽しみにしていました!!

パパは植物学者で人間ですが、ママとその一族は不思議な力を持つキツネ一族。
だから、信田家のユイ、タクミ、モエの三姉弟はいつも思いもかけない騒動に巻き込まれます。
姉弟はママから受け継いだそれぞれの不思議な力を使って、毎回元気に解決して行きます。

家に暮らす日常の中でも、ママの一族の引き起こす騒動に巻き込まれているのに、
今回は、だれも心当たりのない突然舞い込んだ招待状で南の島に旅行に・・・・って、大丈夫かしらと思いますよね。
でも「ありがたく招待をうけることにしよう」というパパの一言で、一家は生まれて初めて飛行機にのって堀江島、別名「海主島」へ。
はじめて行った南の島も、なにやら秘密めいています。
あまり観光客の行かない離れ島に、人魚伝説、カッパ伝説、そして不老不死の言い伝えの秘密。
富安陽子さんらしい暖かな昔話の香りもして、
同じように島に招待された人たちの秘密が少しずつわかるにつれて、島の秘密も見えてきます。
このワクワクどきどき感が楽しい。

いつも明るく元気なユイちゃんたち姉弟のシリーズを読んでいると、
もしも近くにこんな人たち(??)いたら、どんなに楽しいかしらと思ってしまいますけれど・・・・・
最後にこの海主島を「異類のつどう南の島」と支配人さんがいいますが、
このお話のような異類の人たち(??)の哀しい思いも伝わって来る今回のお話です。

次回も楽しみですね!!
悠久の時を生きるものを救え! ★★★★★
このシリーズは、基本的には面白家族のドキドキ冒険日記という風合いのお話で、表紙と挿絵を見れば物語の雰囲気が一目で分かります。結構 お笑い系も入っていますが、意外な程しっかりと練り込まれたストーリーですし、最後はシンミリと考えこませてくれたりすることも多くてお薦めです。

さて、今回は夏休みに合わせたように南の島へGO!!です。

正直言って、ドタバタストーリーはきついな・・・と思いながら読み始めたのですが、amazonの紹介文のように一筋縄ではいきませ ん。書名の「人魚」にまつわる「不老不死」伝説や、河童にまつわるそれが絡まり合い、実に胡散臭い登場人物達と彼らの怪しい行動が描かれていって退屈しま せん!結末ではすべてが明らかにされますが、絡まり合った謎が少しづつ姿を現わし、ダイナミックなクライマックスにまでつなが る様子は見事。

全体に、飄々とした軽いタッチなのに、不思議な島の伝説が現実になったり、悠久の時を超えて生きる「存在」の真実が語られたり・・・子供向けとは思えない緻密な構成がすばらしい!そして、富安 陽子らしい、結末で描かれる叙情的な、ちょっと切なくも、そこはかとなく明るく、思わず微笑みが浮かぶまとめ方にも脱帽です。この、叙情的ドタバタミステ リーとでも言うようなタッチは、このシリーズに共通しているのですが、きっと作者の「優しさ」が根底にあるから、なのでしょうね。

夏休みの1日、どこにも行けないけれど南の島を楽しみた〜い!という人にも、そうでない人にもお薦め!(笑)