ヨーロッパ史をこれで学ぼう
★★★★★
大学の西洋史学専攻などの学生用の教科書として作ったのだろうが、
大学生以外にも大いにお勧めできる。
ギリシア・ローマの古代から中世(ルネサンス前まで)を網羅した
通史を最新の学説をふまえて、解説してくれている。
教科書としては分厚いように思えるだろうが、
実際にはこれくらいの内容でなければ世界史を理解するには不十分なのだ。
(高校の世界史の教科書はコンパクトすぎて、理解しづらいのが欠点だ)
当然内容はオーソドックスな政治史と社会・経済面に分けて叙述されている。
定説の塗り替えなどの新しい研究はコラム面に詳しい。
これからヨーロッパ史を学びたいという人(高校生など)にまず入門書的な意味合いで読んでもらいたい。