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あしながおじさん

価格: ¥735
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 偕成社
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物語が作品で ★★★★★
学費を出してくださっている方への手紙が、そのまま作品として成功したかのような錯覚を覚える。日記のようでもあるが、読み手を意識している。しかし、書いている相手は、誰だかよくわかっていない。
それでも、誠実に、あるときは怒りを込めて書き綴っている。
学校生活の様子が手に取るように分かる。
孤児が作家になるという筋書きは「赤毛のアン」と似ている。
アンはまず教師となり、ジュディはまず作家になったという違いがあるのかもしれない。
あしながおじさんへ・・・ ★★★★★
たまたま書いた作文によって文才を見込まれた孤児のジェルーシャ・アボットは、お金持ちの評議員が後見人となって大学へ進学させてもらえることに。ただし、その条件は一月に一度日常生活や勉強の進み具合を手紙にして送ること。こうして孤児院で育ったジェルーシャは、華々しい生活へ足を踏み入れることに。・・・

このお話は、ほとんどジュディ(ジェルーシャから改名)が「あしながおじさん」に宛てて書いた手紙の書簡集ですが、ジュディが日頃の様子を伝えようとせっせと手紙を書いている様子が目に浮かびます。大学では何もかもが孤児院と違い、勉強や華やかなファッション、そして仲の良い友達に囲まれて戸惑いながらも楽しむジュディ。周りに孤児ということをひた隠しにしながら、「おじさん」にだけは正直に思いのたけをぶつけるジュディがいじらしいです。何とか「おじさん」の正体を知りたくて、時には無遠慮な質問を投げかけたり、ユーモアあふれる文章や思わず笑ってしまうイラストもいっぱい!ジュディの文面から楽しい大学生活がうかがえます。

ジュディは向学心に燃えたり、作家を夢見たり、『若草物語』のジョーや『赤毛のアン』のアンに共通したところもあるのですが、私が一番好きなのは、彼女がいつか「おじさん」に恩返ししようとするキチッとした所です。教育を受けさせて頂いた分、何とかお返ししようと決意するジュディの信念が伝わってきます。