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トラック野郎風雲録

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 国書刊行会
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菅原文太と愛川欣也の迷コンビがデコトラに乗って日本全国爆走する映画『トラック野郎』 ★★★★★
  かつて松竹看板映画『男はつらいよ』と二分する人気を誇り、正月とお盆興行で大ヒットを記録した東映映画『トラック野郎』〈1975〜1979〉。
 時は1975年7月初旬――東映では『仁義なき戦い』に代表される実録路線のヤクザ映画が下火となっていた頃、9月上映予定の作品が流れてしまい、急遽代用作品を迫られた事が発端であった。当時ラジオのディスクジョッキーとして人気を誇っていた“キンキン”ことタレント・愛川欽也から聞かされていたトラック運転手を主人公にした物語を企画した事に始まり、当初はあくまでも代替作品としての劇場公開だったが空前の大ヒットにより、シリーズ化が決定し、以降10作までの間、東映のドル箱作品として人気を確立した映画『トラック野郎』。
 本書は全シリーズを監督した鈴木則文氏が全国のトラック運転手が愛読するトラック専門誌『カミオン』〈2003年7月号〜2010年3月号〉において映画『トラック野郎』の思い出を他聞に綴られたエッセイである。

 トラック野郎人気の成功の要因は何といってもあのデコトラ(デコレーション・トラック)だろう。当時、デコトラは珍しい存在で映画を賑やかにする理由から飾りを取り付けた事から作品のみならず全国のデコトラの象徴的な役割を果たした。
 また、毎回旅先でのマドンナに恋してフラれるパターンも『男はつらいよ』の影響下にあり(主人公の名前も寅次郎と桃次郎で類似している)、また差別化を図る意味でも寅さんが精神的純愛(プラトニック)であった事に対し、桃次郎は食欲性欲旺盛に描かれており(注:当初はトルコなどの風俗描写も多かったが、大人子供も楽しめる作品になった事から控えるようになった)、下ネタ満載であった事も本作の特徴である(余談であるが、鈴木氏自身、監督昇進後も仕事に恵まれず、映画界から去ろうかと悩んでいた時に『男はつらいよ』の第一作を観て、自分もあのような楽しい娯楽映画を作る事を決意した挿話は大変よかった)。
 
 本作が終了してから丁度30年が過ぎた現在でもトラック運転手を始めとする多くのファンから指示され、愛されている『トラック野郎』人気が不動である事を本書を通じて改めて認識し、大いに堪能した。次回は是非鈴木則文監督が全自作を振り返るインタビュー本を刊行してほしい!

 余談であるが『ALWAYS 三丁目の夕日』で堤真一演じる鈴木オート社長・鈴木則文の名前の由来も氏がモデルとなっている。
面白い裏話が満載! ★★★★★
「トラック野郎」シリーズを監督した鈴木則文氏の同シリーズを中心とした自作映画、脚本に関わる回顧談。トラック運転手を主人公にすることを決めて、ネタ拾いのため長距離トラックに同乗する話。主人公の名前を決めたきっかけ。ヒロインに夏目雅子を起用するきっかけ。等々非常に面白い話が満載。
全身是無思想無節操 娯楽映画監督 鈴木則文 ★★★★★
 現在、日本映画は海外の映画賞を受賞したりして、そのことだけを捕らえて「日本映画の復活!」などとのたまう人がいて困ったものです。今の日本映画界にかつての鈴木則文のような娯楽に徹した楽しい映画を作ってくれる職人がどこにいるのか?泥臭くて、かっこ悪くてだけど愛すべきキャラクターが登場する映画が今の日本映画にあるでしょうか?
 この本は同監督の初のエッセイ集です。本文中に「映画監督は裏方であり、表舞台に出るものではなくまた映画作品以外には何も発表しない」という趣旨を持つ監督。このエッセイ集は例外的な存在になりますが、初出が「カミオン」というアート・トラックを扱った雑誌に連載されていたというところがさすがに他の映画監督とは違います。故にタイトルにあるように『トラック野郎』のことが中心になっていますが、他の作品や俳優、裏方さんたちまでにスポットが当てられています。ハチャメチャな映画を作る監督故にどんなエッセイか?とある種の不安もありましたが文体は実に正統派と言うか良識ある大人と言う雰囲気が伝わってきます。
 現在の日本映画に不満を持つ人、鈴木作品を見よう!そしてこのエッセイ集をバイブルとせよ!
待望の鈴木則文本登場! ★★★★★
秘蔵写真の数々も、いい。監督自身の文章も、いい。
新たな東映「職業監督」の網羅記録本として、ファン必携。
これまで各社から、深作、石井、中島……各監督本が刊行されたが、
満を持しての鈴木監督の映画論に感涙。

トラック野郎マニアも、東映娯楽映画マニアも、ぜひ座右に!!


こうなると、野田幸男本も見たい。内藤誠本も見たい・・・。
「トラック野郎」の撮影秘話が満載 ★★★★★
基本的にデコトラ雑誌「カミオン」で連載していた鈴木則文監督のエッセイを纏めたものですが加筆も多く、
毎月「カミオン」を買っていた方でも十分に堪能出来ます。
写真も未発表の物ばかりです。
トラック野郎最高! ★★★★☆
大ヒット映画「トラック野郎」の鈴木則文監督の初のエッセイ集です。
シリーズの始まりの話から、映画の設定の話、出演者や裏方の話、映画の制作秘話や裏話も満載です。
また、表裏表紙には当時のポスターが縮小コピーされていたり、文中にも初披露の写真満載でとても濃い内容となっています。
ページ数も316ページあり、とても読み応えのある内容となっています。

しかし、雑誌「カミオン」の連載で出ていたものをまとめたものが一部あること(もちろん加筆もたくさんあります)と、「トラック野郎」とはあまり関係のない部分もありましたので、星4つとさせていただきます。

とはいえ、鈴木監督の熱い思いが詰まったこのエッセイは一見の価値ありです。
「トラック野郎」のファンなら是非持っておきたい一冊です。