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アカデミック・ライブラリー 肥満の経済学

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川学芸出版
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お買い得な良書 ★★★★★
本書は世界の人々が肥満化している実態、肥満化の社会的背景、肥満が健康や仕事に与えている影響、それに肥満(防止)対策の現状が生き生き語られた興味深い本である。記述は極めて平明で読みやすいが、データと文献による裏付けがしっかりとした内容であるため、ひとつひとつ納得させられる。本書には「ティータイム」というコラムも設けられているが、そこでは肥満にまつわる小話がたくさん載っていて欧米社会の今を様々な面から垣間見ることができる。本書は経済学的観点から肥満の実体を検証した専門書のようでありながら、難解さは微塵もない。むしろ、読み手を導く文章技術が優れているためか短時間で楽しく読み進められるうえ、有益な情報をたくさん与えてくれる良書である。個人的には、最近購入した新書の中では断トツにお勧めできる一冊である。
肥満と経済学には関連性があった ★★★★☆
一見すると無関係の肥満という話題を経済学(特に労働経済学)と関連させて面白、おかしく語っている。メタボの話も出てくるが、厚生労働省が定めた世にも不思議なルール(男性は85センチ以上、女性は90センチ以上)が世界的に見てもこっけいな(あるいは誰かに得をさせたいと願う?)基準の妥当性のなさもよく解る。