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ロット:交響曲第1番

価格: ¥1,000
カテゴリ: CD
ブランド: BMG JAPAN
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ハンス・ロットの交響曲を聞いて ★★★★☆
以前、NHK-FMで流れていた時に知って、はじめて全曲を聴きました。
クラシック愛好家でさえもほとんど聴いたことがないくらいの「知られざる名曲」だと思います。
曲のフレーズが後世の曲に似てるとか、マーラーの交響曲第0番なんてこともネットからうかがい知れますが、
私にはハンス・ロットの音楽に対する若々しい情熱が一番に感じられました。
時代に先んじてしまった者の宿命も哀しい限りです。
ブラームスの評から何かを学びとり、もっともっと曲の内容を鍛えあげていくことができていたなら
必ずや「名曲」になっていたのではないでしょうか。
たくさんの人に知って出会ってほしい曲です。
大作曲家4人分+αの感動! ★★★★★
 26歳で逝去したドイツの作曲家ハンス・ロットの交響曲第1番は、ワーグナー、ブルックナー、ブラームス、マーラーの各作品にそっくりであるといわれる。
 通常、作曲家が誰かの影響を受けるという場合、たとえば「曲想はブラームスだが、オーケストレーションはワーグナー」といった形になるものだが、ロットの場合は、ある部分は完全にブルックナー作品のようであり、また別の部分ではまるきりブラームス風であったりと、部分ごとに曲想・オーケストレーション・世界観等すべてがある作曲家に入り込んでしまうような、不思議な類似性を示す。 壮大なトゥッティ部などは、金管群の音の濁り具合までもがワーグナーそっくりといった感じだ。
 とは言え、ロット自身が全く無為の音楽家であったという訳では全くなく、全体的にはこれら4人の作曲家作品とは完全に別の作品であり、ロットが今までにない楽曲を創造しようとした姿勢は明確にわかる。
 私自身はワーグナー、ブルックナー、ブラームス、マーラーの大ファンであるが、ロットのこの交響曲を聴いていると、これら「4人の作曲家の世界観をすべて融合したもの+α」という非常に鮮烈なかつ不可思議な魅力に圧倒され、今ではすでに中毒症状に近いものとなってしまった。
 ドイツの指揮者セバスチャン・ヴァイグレ氏は、あまりブルックナー的あるいはブラームス的というような方向性にとらわれず、どちらかといえばスコアに則り、淡々と演奏を進めている分だけ、ハンス・ロットの楽曲の魅力としては十分に引き出されているように思う。 2003年12月の録音ということで音質も非常に良い。
ロットがいなければマーラーの交響曲は生まれなかった! ★★★★★
ハンス・ロットは26歳で亡くなったドイツの作曲家。
ブルックナーの愛弟子としてウィーン音楽院で学んでいた。
当時、交響曲第1番「巨人」や第6番「悲劇的」等を作曲したグスタフ・マーラーは学友。
ロットが音楽院卒業時に行われた作曲コンクールで提出した曲がこの交響曲第1番の第1楽章。
しかし応募者の中でロットだけが落選した。それにより彼の心はひどく傷ついたが、めげずに残りの楽章を短期間のうちに完成させてしまった。
完成した作品をブラームスに見せに行った事がロットの人生を大きく変えてしまう。
ブラームスはロットがピアノで弾いた交響曲第1番について嫉妬し、
ロットを作曲コンクール落選時以上に傷つけてしまう。
それによりロットは精神異常者になっていく。
後に仕事へ行く途中の列車の中で発狂し、病院送りになる。
そのまま病院から出ることなく、度重なる自殺未遂を繰り返した後、肺結核を患ってこの世を去った。

若くして亡くなったので作品数は非常に少ない。
その中でもロット渾身作品ともいえる交響曲第1番は後のマーラーの交響曲に多大なる影響を与えたといえる箇所が何ヶ所も出てくる。

第3楽章なんかは「復活」のまんまのメロディだし、少し進むと第5番の第3楽章のフレーズすら出てくる。
第1楽章は「ブルックナー風のエデン東」だし、始まり方も恩師の影響を受けてブルックナー調だ。
極めつけは第4楽章。ブラームスの交響曲第1番第4楽章のパクリ。多分これを聞いてブラームスは激怒したのかも。

ブルックナーやマーラー、ブラームス、ワーグナーが好きな人は是非一度聴かれることをお勧めします。聞けば聞くほど味の出てくる感動的シンフォニーがこの作品です。