国内政治は無論、イラク戦争、アメリカ経済はもとより、
A・ロイド・ウェーバーの作品をはじめ、フェルメールなど美術から
SMAPが歌う流行歌にまで言は及ぶ。
そして、それらを単に知的娯楽に終わらせず、
歴史や時代とリンクさせて論じていく。
「歴史軸」の中での自分の位置付けを確認する努力。
自分の生きている国が如何なる特色を持つものなのか
「空間軸」を確認する営為。
これらが交わった場所に立つことでしか、
自分が歴史の流れに身を置く「小さいが意味のある存在」
であることに気付くことはないという。
「脳力のレッスン」とは、自らを相対化させ、
客観的に物事を捉え、そして常に「現場」に立ち、
問題の抽出と解決に立ち向かう営みなのだ。