隠し続けてきた夢
★★★★☆
ムシウタのサイドストーリー的第6巻。
かっこうのかつての戦友戌子と人として決定的に欠落した人間鯱人の物語。
作風からして筆者はどの話もメインであるという立場なのだろうなとは思うのですが、
やはりかっこうと詩歌の物語が読みたいと思うのは自分だけではないはず。
始まりの三匹浸父の謎。
特環の闇。
醜く歪んだ守るべきでない夢。
生きるために必死で守らなければならない夢。
そういった虫を取り巻く圧倒的な受難の中でそれぞれ己を貫くために戦う2人の姿が鮮烈です。
振りまいた謎をキャラたちの活躍という側面から解き明かして行く展開もいつも通り見事。
一方で戌子が己の行き先をしっかりと理解した上で自らを包む過酷な環境に立ち向かったのに対し、
鯱人の抱える個人的な問題は解決されないままこの巻は終わってしまいます。
それが特殊型の虫憑きの辿らなければならない道なのは戌子のことを見れば分かるのですが、
前者と同じ轍を踏むことが決定づけられている状況を打破するところに読者は盛り上がりを得るはずです。
とりあえずのところの彼なりに見出した戌子だけが赦してくれた1つの答え、
これを抱いて鯱人が今後どういう未来を描きどう真の答えを見つけるのか、
続編が楽しみでありながらも非常に歯がゆい終わり方でした。
"かっこう"はどこいってんの?
★★★☆☆
人の夢を喰う代わりに宿主に超常の力を与える"虫"。"虫"に憑かれた少年少女、"虫憑き”は、その能力ゆえに追われることとなる。明るく軽く生きるお気楽高校生の鯱人は虫憑きであることをずっと隠し通してきたが、知り合いの少女を助けたために、黄色の雨ガッパを身にまとい、ホッケースティックを背負った戦士・戌子に見つかってしまう。
“特環”のスカウトである彼女は、鯱人を一流の戦士に育てることに決め...
通常メンバーが全然出てこないのが、さみしい。今回は、始まりの三匹の"浸父"が軸になってて、「戌子」、「鯱人」といった名前も性格もちょっと変わった二人によるバトルとなります。決して面白くなくはなく、面白いのですが、ですが...で、"かっこう"はどこいってんの???次巻に期待!!!
いまさらながらレビュー書きました、面白いですよ、うんうん
★★★★☆
初めに書いておきます、この第06巻は前の巻で登場した人物が出ていませんのでいきなりこの巻をから買い始めても内容が分かるようになってます。
前巻であの盛り上がりを見せていきなり違う話になってしまったので星4つにしました。ですが、この巻だけをとれば星5つでもいい出来です。
まぁおもしろいと思える位はおもしろい
★★★★☆
ちょっと新キャラで他社の小説の登場人物を
パクったかもしれない奴がいるが、
(詳しく言うと講○社 西○維新著の「零○双○の人間試験」の○崎○識)
内容はしっかりしているから
4つが妥当な線だと思う