インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)

価格: ¥714
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
Amazon.co.jpで確認
"ぼける"と"とぼける"の合間に理不尽と叫ぶ ★★★★★
 宮田珠己先生の処女作である。ダリがシュール・レアリズムを生み出したように、宮田珠己はシュール・ボケリズムを生み出した。その記念碑的作品である。

 宮田先生の本はとても面白い。なので多くの人に読んで頂きたいが、レビューは非常に書きづらい。基本的に結論がない。だから本の趣旨をまとめるたぐいのレビューは書けない。笑える本と言えば、オイオイと突っ込みを入れながら紹介するという手もあるが、一つの文にボケを二つも三つも入れられては、突っ込む前にボケそのものをうまく紹介できない。最後の落ちも、そこに至る紆余曲折が曲がり過ぎてて何処がフリだったのかよく分からない。

 「そもそも旅行の内容が余りに普通だ。」と書こうと思って、普通の人はこんなに騙されないことに気づいた。「1000ルピーも寄付するな!1ルピーで十分だ。1000ルピーあったら、おばちゃん一週間は遊んで暮らせるぞ!」とやっと突っ込む場所を見つけた。
 宮田先生をバカ呼ばわりするのは不本意なので、ほぼ同義語を使って「さすが宮田先生、いつまでたっても好青年。」と誉めさせていただく。

 後書きに「ふざけすぎた若気の至りを反省する」と、宮田先生の何やら不穏当な発言が見られるが、著者紹介の写真を見る限り、全然反省してなさそうでほっとする。

 本書は元々が自費出版であり、つまり当時の宮田先生は素人であった。素人がネタを披露する媒体が自費出版や深夜ラジオの投稿葉書しか無かった当時、素人は狭き門を通るため、滑るのを覚悟で今より大胆な文章を書いていたと思う。もちろん宮田先生は別格ですが。

 『我々は書けば載るネット社会に甘えていないか?』

 この練りに練った作品を読んでそう思わないだろうか?宮田先生をこのまま絶滅危惧の天然記念物にしてはならない。誰か後を追ってくれ。
 宮田先生の筋違いの情熱を受け継ぐ若者が現れることを、アラフォーの評者の老後の楽しみのために強く望む。
「くだらなさ」で満ち溢れた愛すべき作品 ★★★★★
最後の章は切ないけれど,ほぼ「くだらなさ」で満ち溢れた愛すべき作品。これ社内報かなんかに連載してたんですよね?

旅は理不尽。
笑える! ★★★★★
まずこの人はタイトルのセンスがありますね。「ジェットコースターにもほどがある」という作品もありますが、「旅の理不尽」と並んで、なかなかのタイトルセンスだと思います。
中身もタイトルに負けず劣らずお見事なもの。有給休暇をやや使いこみ過ぎな「普通の」会社員である筆者が、なんと自費出版で出していたものが、人気を呼んで文庫本化したというから驚きだ。けれど、一読すれば、それもうなずける。クスクス笑いから抱腹絶倒レベルまで、この紀行本には旅のおかしさが充満している。ほぼ誰にでも安心しておすすめできる一冊だ。
はちゃめちゃな話 ★★★☆☆
 1995年に新風舎から出たものの文庫化。書き下ろしが2篇、加えられている。
 「アジア悶絶編」とはいうものの、本書が第一作であり、続編が予定されてのタイトルではない。
 アジア旅行中に出会ったおかしな出来事、詐欺事件、つらいことなどを書き並べた、アジア旅行記としては普通の本。本書が普通でないのは、その語り口である。ギャグというか底抜けの明るさというか、思わずニヤニヤしてしまうような文章なのである。詐欺も病気も楽しいことのように見えてくる。
 普通の旅行記に飽きてしまった読者、一幅の清涼剤を求めている読者にはおすすめ。
 真面目にアジアを知りたい読者は買わない方が良いかも知れない。
ひたすら笑えます! ★★★★★
こんな旅行者いるよな~!なんて思いつつ、でも、やっぱ変わってる~~!!とにかく爆笑必死!!電車の中とかでよむと、思わずふきだして、周囲の人に怪しい人だと思われるので、要注意!!(笑)