インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

戦国の作法 村の紛争解決 (講談社学術文庫)

価格: ¥1,103
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
戦国の作法 ★★★★☆
戦国武将たちの織り成す群雄伝として語られがちな中世の日本。だが、普通の村人たちは、決してただただ戦禍に涙し、重い年貢に苦しむ受動的存在ではなく、また、領主たちは決して村々を専制的に掌握・支配していたわけでもなかった。本書は、山村で生まれ育った自らの個人的境遇と関心からスタートした著者が、中世日本における、普通の村の人々のエージェンシー、(著者の言う「村の自力」)を再検証しようとするものである。中世の村々は、水や山の用益権を巡ってしばしば生じる近隣の村との争いにおいて、決して我々がテレビの時代劇でイメージするような、ただただ領主に裁定を求めるような、あるいは両成敗として一方的に鎮圧されてしまうような存在ではなかった。本書では様々な視角から諸文献を読み直し、中世の村々が日常的に発揮していた主体的紛争解決の作法の諸相が明らかにされている。村独自の武力とその運営の仕組み、無用な暴力の応酬を回避するための作法、犯罪への対処、領主政治にも意外に深くコミットし、イニシアティブを発揮していた在地百姓たちなど、活力に溢れる村の姿が生き生きとここに示されている。非常に興味深く、へえって感じで興味深く読める。87年に刊行された古い研究だが、こうして平凡社ライブラリー、講談社学術文庫と、二度に渡って再版されるのもうなづける。
日々の生活に注目 ★★★★★
日本史とか中世とか言うと、戦国大名のことが
一番に思い浮かぶと思います。
もう少し日本史が好きな人は網野善彦さんの研究
が思いつくでしょう。

網野さんの本を読んでるなら、藤木久志さん
の本も読むことをオススメします。
中世について、現実を直視するすばらしい本です。

最初にあげた戦国大名が一番に思いつく方には、

もしかしたら退屈かもしれません。
カッコイイ武士が活躍したりしませんから。
村と村人の日々の生活。生活といっても、紛争がメインで、
平和ではないけど・・。

私としては、こういった本当に生きていた人を描き出そうとする
藤木さんの本は、もっと注目されてもいいと思います。
一度チャレンジしてみてください。