おもな舞台は、インドですがその気候にも負けないくらい熱いロマンスです。
つらい育ち方をしたヒロインのJane と、傲慢とも見える野心家Ruelのかかわりは、緊迫感があってよかったです。
独特の雰囲気を持った物語だと思います。

久々にジョハンセンらしい作品だと思いました。上下巻なので長いと感じるかと思いきや、ラストまで一息でした。多少話の展開で、矛盾を感じることもありましたが、冒険もロマンスも堪能できると思います。

19世紀のインド、スコットランドなどを舞台に黄金を捜し求める冒険家と、不幸な過去を持つ鉄道技師のヒロインとの愛と復讐と冒険の物語。

魅かれあう2人なのに不幸な事故がおこり、ヒーローはヒロインを憎み復讐を誓いますが、彼女に強く魅かれる彼は徐々に本当の愛に目覚めていきます。これをメインに彼が発見した黄金の島をめぐっていろいろな冒険や陰謀が繰り広げられるというストーリーになっております。

今回のヒーローは彼女の作品中で1番美しいのでは！？と思えるくらい、その美しさをたたえる表現が随所にでてきます。もちろんその美しさと官能的な言葉で彼女を誘惑するんですが、ラブシーンも熱いです♪復讐のため彼女を娼婦のように扱う彼ですが、心から彼女を愛するようになってからは涙ぐましいくらい彼女を大切にするところがいいんですよね～。特に愛を告白するところはうっとりするくらい素敵で泣かせます。
また彼女の作品のサブキャラっていつも魅力的なんですが、今回もとってもよかったです。それぞれにドラマがあって、せつなくて、泣かせてくれました。

500ページを超える長さですが、後半からは怒涛のようにおもしろくなってくるので寝不足覚悟で読んでくださいネ。おススメです♪