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現代の哲学 (講談社学術文庫)

価格: ¥924
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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現代哲学の案内書 ★★★★★
日本を代表する哲学者であり、とりわけハイデッガー研究で大きな功績をあげられている木田元氏による現代哲学の案内書。20世紀の哲学の大きな潮流は現象学、実存主義、心理学、構造主義、そしてマルクス主義であり、それぞれの立場が互いに反発したり、影響し合ったりする関係にある。本書ではまず第一章で、科学の進歩がもたらした理性の危機という前提から哲学の課題を提起する。第二章では、現象学の祖フッサール、そこから生まれた実存主義哲学者ハイデガー、サルトルの考察。「身体の問題」と題された第三章ではメルロ・ポンティと精神分析の祖フロイト。第四章では「言語」をテーマにソシュール、ヴァロン、レヴィ・ストロースの考察。そして「今日の知的状況」と題された第五章では、現代におけるマルクス主義の問題とラカン、フーコーらの構造主義が取り上げられる。現代哲学について大まかな鳥瞰を得るための手軽な案内書だと思われる。
哲学以外が哲学にどう生かされたかに注目 ★★★☆☆
『反哲学史』の続編にあたる本書ですが、書かれたのはこちらが先です。かなり昔、作者の若い時に書かれたので文章がまだまだ未熟なところがあり、思想的にもまだ氏の反哲学の視点ができる前のことなのであまりまとまっていません。また氏の得意な現象学の系譜の哲学者だけでなく、構造主義なども含まれています。そのあたりはやはりいまいちです。それでも20世紀の哲学を総合的に捉えようとする意欲は感じられます。文化人類学、心理学などの成果がどう哲学に生かされたか、ということを積極的に考察している点は非常に高く評価できます。