エゴグラムとは、アメリカの精神科医エリック・バーンが創始した交流分析理論に基づいて、
彼の高弟子であるジョン・デュセイによって考案された性格分析法である。
「エゴ」は自我、「グラム」は図を意味し、心の指紋とも言われている。

本書は日本の交流分析理論の第一人者たちにより
医療関係者向けに書かれた手引書である。
そのため流行りの性格分析本とは違い、ややとっつきにくいが
その分深く、充実した内容となっている。
コンパクトではあるが、私が読んだエゴグラムの教科書の中で
本書は最も実践的実務的なものだ。
きちんとエゴグラムに向き合いたい人にお奨めしたい。

一見、専門書のようですが、よく読むとそんな難しい本ではないです。
よくある、占いもどきの「心理テスト」「性格診断」みたいな感覚でも十分楽しめる本です。
もちろん、専門家の方がお読みになり、専門的な部分もあるのですが、全くのド素人でも楽しめる内容になっています。

よく会社などのメンタルヘルスで使用されるテストのより詳しい解説みたいなものです。