ここで言うゲームとは、他者との交流”やりとり”で繰り返し演じてしまう、お互い嫌な気持ちで終わるものを指す。母親が朝子供を起こすがなかなか起きず最後にはいい加減にしなさいと怒ってしまうのもゲームの一つだし、恋人に好かれているか不安でいつも本当に好きか確認しているうちに結局毎回振られてしまうのもゲームかもしれない。誰もがゲームをした経験があるし、気づいていてもついはまってしまうのがゲーム＞この本は、ＴＡ（Transactional analysisの略、交流分析ともいう）を分野別に紹介するシリーズの１冊。初心者にもとてもわかりやすい内容で、具体例を読んでいくと自分にあてはまるものが見つかるかも。驚くのは、嫌な気持ちで終わるこのゲームにひっかかる相手を自分で常に探していること。ＴＡは単なる分析に終わらず、自ら気づき、行動を変え、生きたい自分を生きようというのが目指すところ。