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紫禁城の栄光―明・清全史 (講談社学術文庫)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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こんな本を待っていた ★★★★★
中国史に関する本をいろいろと読みあさっていたれど、
どれも俯瞰しすぎていていまいち感情移入しずらいといった読書感があった。
しかし、本書はなんと痛快なことか。
歴史には感情がある。人の感情があって、せめぎ合い、次の時代へ継いでいく。
皇帝達はとまどい、戦におびえ、女と酒と金銀財宝におぼれた。
ふくよかでありながら一文、一文が見事に研磨されているので
なんとも爽やかな読後感、そして満全の知識と教養を得られたような興奮がある。

良い本だ。
こんな本を待っていた。
中国史だけではない東洋史 ★★★★★
もうはるか昔の本です。ずっと絶版でした。古本でもなかなか手に入らず切歯扼腕していました。
文庫版で復刊されるとは、ありがたいのとちょっと驚きました。
内容的には決して一般受けするものではないからです。
中国史というとすぐに「三国志」(演義の方です。つまり講談話。)を中国史と思っている人が多いので。
またちょっと詳しい人でも、中国にあった歴代王朝(実際には現在の中華人民共和国の範囲は中国ではなかった。)を、
漢民族の立場、つまり四書五経から史記二十四史からしかとらえていない人が多いのです。
歴代王朝の大半は現在の漢民族がいう「漢民族」の王朝ではありませんが、
その視点が全くほとんどの中国史研究者から抜けています。
大体が「始皇帝」でさえ、当時の概念では「漢民族」なのかどうか?
元来、中国といわれる地理的範囲にできた王朝は、常に北方遊牧民との関係を無視しては語れないものです。
それがこの本では、明確に且つわかりやすく書かれています。
中国史を少しかじった程度では知らないことばかりでしょうし、私も岡田先生やその研究グループに恩師がいたために知ったことです。
だから従来からの、漢民族のみの視点から書かれた歴史は、「羊頭狗肉」と思っています。
伝聞ですが某有名大学の方が、明代のモンゴル人について論文を書かれたそうですが、岡田先生がこてんぱんに批判したそうです。
明代でも「元」はちゃんと存在していたからです。
これは現在でも「漢民族」だけが偉かったということかな?という論文、政治的発言等々、
またノンフィクションでも小説などに、その視点を感じることがあるので、
「少しはこの本読んで勉強してください。」と言いたいです。

元朝は滅びていなかったというのが新鮮 ★★★★☆
 明と清の歴史を、シナと中国という観点から語る。シナとはこの場合漢民族の国家、中国は満州、漢、モンゴル、チベット、ウイグルのいわゆる五族による国家を指す。
 一般に、元が明に滅ぼされたとされた後、モンゴルはどうなっていたのか、アジア大陸をめぐるさまざまな文化集団が、明・清の時代にどう活動していたのかを通じて、国家の興亡を描くその方法は、初版から40年を経ようという今も強い説得力を持つ。
 この本においては紫禁城は栄光の象徴であって、特に紫禁城について詳しく書いたものではない。

 国家というのはいたずらに興きたり亡んだりするものではない、ということを実感させられる。また、永続する国家組織というものは幻想に過ぎないのかとか考えさせられる。チベットと中国の関係、満州とモンゴルの違いなど、漠然としかわかっていなかったものが明瞭に示されている点でも認識を改めた。
帝国的中華の完成過程を簡明に説明 ★★★★★
 本書は、14世紀後半から19世紀初頭までの間、およそ450年間に亘る中国と周辺諸族の歩みを概観し、基本的には漢民族の体制であった中国が、明清交代とそれに引き続く満清支配の過程により、満洲・蒙古・チベット・東トルキスタンなどと融合し、今日的な帝国的構造を完成させていく状況を説き明かしています。
 些か政治史に偏重している嫌いは否定できないものの、中国本部の様子だけではなく、周辺地域における諸族の歴史や、彼らと中華との相互交渉の経緯などが簡明に説明されており、たいへん勉強になります。そうした分野に光を当てることにより、満清による中華支配が、その後の中国と東アジア地域の歴史にとって如何なる意味合いをもっていたか、自ら明らかになっていくような一冊です。
 オリジナルは40年近くも前に書かれた古い本ですが、今読んでみても新鮮さを失わず、また、現代中国の性格と動向を考えていく上でも、たいへん示唆に富む一冊だと思います。