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マクベス (岩波文庫)
価格: ¥567
カテゴリ:
文庫
ブランド:
岩波書店
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明日、また明日、また明日へと読み継がれる物語
★★★★☆
シェークスピアも戯曲も今回初めて読んだ。登場人物の台詞のみで
話が進んでいくため、事前にある程度の知識が必要なのかとか、古
典作品なので言い回しをすんなり理解できるかなどと多少不安は
あった。ところが、おそらくはシェークスピアの構成力と読みやす
い翻訳のおかげでスラスラと読めた。そして、鋭い台詞が次々に出
てくるので読んでいて飽きない。
マクベスがふとしたきっかけで王の地位を手に入れようともくろみ
その一歩を踏み出すが、その歩みはむしろ破滅の道であった。玉座
にのぼったつもりが、その玉座は幻となり消えうせ、のぼっていた
のは絞首刑台であった。
巻末には50ページほどの訳者による解説があり、作品を二重に味わ
うことができた。特に、風が強くなっていくくだりが「answer me」
を増幅する効果があるという説明のところが、まったく意識して読
んでいなかっただけに面白かった。
人間の良心
★★★★★
一気に読める戯曲としてはワイルドの「サロメ」と双璧。
しかも情報量が半端じゃなく多いです。
主人公にして暴君のマクベスですが、最初は良き武将として
良き夫として生きようとしていたのが悲劇的。
人知を経た魔女と夫が王になると短絡的に喜んだ妻の誘いに乗って
どんどん身を滅ぼしていく。
人間悪をやろうとするならトコトン悪をやらねばならないという
自戒と教訓のお話にも思えてきます。
それにしてもマクベス夫人の良心と愛情を天秤にかけた悪の誘い!!
この誘いのパターンで過去何人の男と女が犯罪で手を染めたのでしょうね(哀)。
読めば読むほど味が出る、スルメイカ的作品 ☆オキラクブックレビュー
★★★☆☆
泣く子も黙るほど有名な古典作品ですが、意外とロックな台詞やシーンが多くて楽しいです。
「飢え死にするまで木に吊るしてやろうか」とか。
マクベスは疑心暗鬼になってガンガン人を殺し、妻は精神錯乱して夜中に徘徊。
人を呪わば穴2つ的結末です。1回目に読んだときは、勧善懲悪ものだと思いました。
「これが悲劇・・・?」かと疑問。人はバタバタと死ぬって点では悲劇だけど。
で、2回目読みました。上から目線で見ると「勧善懲悪」ですが、
この本のタイトルは「マクベス」。悲劇って、「マクベスにとっての悲劇」てことなんだ、
と判りました。魔女の予言をきっかけに、自分の欲望に抗いきれなくなっていくマクベス。
人間の傲慢の愚かしさ、それにっよって引き起こる悲劇。
読めば読むほど味がでてくるように思います。
脚注もちゃんと読むと、時代背景やセリフの裏の意味が良く分かって楽しい。
緊迫
★★★★★
武将マクベスは三人の魔女の予言と妻の薦めに従い、王を暗殺して王位につきます。
一度王になると今度は狙われる不安につきまとわれ、同僚や近親を次々と殺害して罪を重ねていきます。流血の鬼と化したマクベスも終には討伐軍の手によって死にます。
マクベスの内面にある野心と良心の闘いをおりまぜて、シェークスピア悲劇の中でも緊迫した場面が最も多い作品です。
半端じゃなく面白い。
★★★★★
作者最盛期の作品、ということもあるでしょうが、兎に角私の中では数多のシェイクスピア作品のうちで、マクベスは突出して面白い作品です。
シェイクスピアの素晴らしい筆力が一人の男の心理をゆく。
マクベスは一体どこにいるのか?
シェイクスピアの格調高い台詞の言い回しを、見事日本語に置き換えている木下順二の訳もまた素晴らしい。
シェイクスピアを読むなら、絶対に氏の訳本をお勧めします。