「信仰」とは別に宗教的な何かではなく、自らの中にもつことができる力です。それは、自分を支える内なる何かなのです。
自分の内なる力、自分自身の自主性・主体性への信仰を確認させてもくれます。
自分の中にアガペをもち続ける努力の動機付けになると思います。
潜在意識やスピリチュアルな世界に親しみのある人は、ポジティブ・シンキングなどは特に目新しいものではないと思いますが、この本は「愛」について多くを語っていて、瞑想もいくつかのテーマで実践方法が書いてあり、具体的な状況はわからないものの本人が神にどう向き合ってきたかも書かれていて、著者の真摯な気持ち、人生のあり方がひしひしと伝わってきます。抽象的なところもあるので、なんとなく読み流すと何も頭に残らない文章ですが、それだけに何回も読み直して文章の意図するところを考えたくなる本です。
ただ、キリスト意識、という言葉が出てくるので、宗教と聞くと嫌な気分になる人には読みづらいかもしれません。