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夕凪の街 桜の国 [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: 東北新社
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広島に原爆が投下されてから13年後、原爆で父と妹を失った皆美は母とふたり暮らし。被爆者の彼女は恋愛も結婚もあきらめていたが、会社の同僚である打越から告白をされる。とまどう彼女を打越はやさしく包み込むが…。それから半世紀後、親戚へ養子に出されていた皆美の弟の旭は中年になっていた。彼は家族に黙って広島へと旅立つ。父親の謎の行動を心配した 娘の七波は、父のあとをこっそりつけていく。そして広島で彼女はいままで語られなかった自分の家族のことを知ることになる。
こうの史代の同名名作漫画を『半落ち』の佐々部清監督が映画化。原作漫画の世界を大切に慈しみながら描きつつも、『桜の国』の七波のエピソードに回想シーンを折り込むなど独自の演出法で、原爆がひとつの家庭に起こした悲劇を綴っていく。前半の皆美の悲しい運命には胸がつめつけられ涙が止まらないほどだが(麻生久美子好演)、その感動を受けて展開していく後半の七波の物語は、演じる田中麗奈のサッパリとした個性が際立つ。何も知らなかった彼女が父と母の出会いを知り、封印していた母親の死の真実を知る。七波の心の旅が、そのまま観客の『夕凪の街 桜の国』の旅となり、感動がじんわりと心にしみこんでいく。戦争、原爆、核というと堅いが、それを自然に考えさせられる、こんな悲劇を繰り返してはいけないと切実に思わせる傑作だ。 (斎藤香)
戦争を美しく描く事について ★★★★☆
私がこの作品を観た'10年現在、日本は近隣諸国と漁業境界線をめぐり大いに揉めている。 相手国の横暴な態度に対し日本政府の弱腰外交も相俟って、世論は声高に徹底抗戦を叫び、都知事ともあろう者が(元々過激な思想の持ち主で、人の上に立つべき器にないと思うのだが…)「核武装しろ」と公の場で平然と発言し、それがさほど問題視される気配も無い。 私はまだ30代で戦争の'せ'の字も知らない世代だ。そんな若造に何が判るかという方もおられるかと思うが、いま日本を被っている空気が戦前に限りなく近付いている気がし何か空恐ろしい。 随分話が逸れたが、本作はそんな時だからこそ、改めて世界で唯一の被爆国でありその非情な現実を知る我々が、まず観るべき映画だと思う。 確かに世界に核兵器の恐ろしさを伝える必要はある。しかしまずは当事者が知るのが先だ。本作をして「綺麗に描きすぎ」「脚色が加えられて現実味がない」と多くの方が言われるが、より幅広い層に対して観てもらう為に良い塩梅に仕上がっていると思う。よりリアリティを必要とするならドキュメンタリーを観ればよい。 正直キャストに不満はある。堺正章の演技は稚拙で観れたものではない。一方で多方面で絶賛された麻生久美子は素晴らしい。とりわけ彼女の最期は胸を打つ「嬉しい?13年も経ってまた1人殺せて。原爆を落とした人は」この台詞は重い。また田中麗奈も麻生久美子と比べどうの言われもしたが、現代っ子特有のあっけらかんとした中にも芯のあるいい演技をしたと思う、私はベストキャストだと感じた。 殺伐とした今だからこそ観るべき佳作に思う。
レンタルでもいいので、前半だけは見て欲しい作品です ★★★★☆
麻生久美子さんが素晴しい。この作品まで、麻生さんの演技をほとんど見たことがなかったので、びっくりしました。大変なテーマですし、評判の原作でしたので、映像化へのプレッシャーがあったと思いますが、スタッフ・キャストは努力されたのだと思います。ただ、指摘されている方もいらっしゃいますが、後半に締りがないです。演技もですが、こういったテーマで、現在を描くことが難しいのかもしれません。
素晴らしい作品だけど…… ★★★★☆
以下は全くの独断です。

チャプター12の堺正章のセリフは余計だったのでは?
自分のとった行動を観客に対して逐一説明している感じになっているような。

僕は原作は読んでいないし、原作と映像はまったく別のものだという考え方なので、 たとえ原作にこのシーンがあったとしても、映画ではカットして欲しかった。

田中麗奈の回想シーン(あの名セリフのあと、髪止めを手にして、橋の上で佇むシーン)でフェードアウトしてエンドロールに入っても、この作品の主旨は十分に伝わるし、むしろより強烈な余韻を残したのではないだろうか。

それがラストの説明セリフで一気に興ざめした。鑑賞中、これは後世に残る名作になるかもしれないと途中まで思っていただけに、すごく惜しい。
泣ける反戦映画 ★★★☆☆
だと思う。
でも自分は原作の漫画を先に読んでいるのでどうしても違和感が残った。
原作では泣けてきたが映画では泣かされた気がする。
原作漫画のがやっぱグッと来ました ★★★☆☆
漫画と映画という違うメディアを比べるのはどうかしてるんですが、原作漫画のがやっぱグッと来ました。

映画はちょこちょこと設定が変わっていて、「夕凪の街」では姉がいないことになってました。いるのは妹だけで原爆の後に背負って歩いているうち死んでしまった、ということなんですけど原作だと、妹は見付からず姉は原爆の2ヵ月後に倒れ時々突然殴りかかったり叫んだりしながら逝ってしまった、ということになっています。原作のがホントっぽいんだけども、まぁ映画のがウケるんでしょうね。

また、腐っていないおばさんを選んで下駄を盗んで履いたとか、川に浮かぶ死体に瓦礫を投げ付けたという語りも映画ではなくなっていました。これって原爆に目を向けるとかそういうテーマの話じゃなかったっけ? それなら削るべきではないはず。なんか中途半端だなぁ。

原作とは違い、主人公皆実の死は美化されています。まぁその方がウケるんでしょうね。まぁ確かに、最期に「幸せだった」と言う姿に涙腺が緩みました。死ぬ間際に「幸せだった」と言えるでしょうか?

私は言えません。

まぁ思い出したくないこと、忘れたいことってのはいっぱいあるんだけども、そう考えるってのはやっぱり忘れられないからで、いつか受け入れなきゃいけないわけだわ。
戦争・・・ ★★★★★
今この瞬間にも 世界のどこかで 行われている戦争・・・ 日本は今のところ 表ざっては「平和」だと。 でも、いつどうなるか わからないよね。 だからこそ 多くの人に 戦争について感じて欲しい。 その一つになる映画だと思う。