西洋人の考え方を伺える
★★★☆☆
私もそうですが、無宗教を自認しがちな日本人にとって、
西洋の作品はどれもそうかもしれませんが、
本当に理解や共感を得る為には、
彼らの宗教観を理解せずして有り得ないと思います。
本作もこれに当てはまると考えます。
スケールは違うにしても、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』と同じで、
神と人間とは・・という問題を提起しているようにさえ思いました。
本作は恋愛小説と呼ばれている事が多いですが、主人公は本当に恋愛をしているのか
微妙なところで、ロマンチックなものは感じませんでした。
どちらかというと哲学的なものです。