クオンタムリープで成し遂げたいこと
★★★★☆
SONYのCEOを退任してクオンタムリープという会社を設立した出井氏。クオンタムリープで出井氏が成し遂げたいことをまとめた内容だと思っています。
まず、RとVについてはこれからネットワーク社会がますます加速してゆくのでものづくりもネットワーク社会に向けたものづくりをしてゆくということ。これはSONY時代の経験を活かして進めてゆくことになるのでしょう。
さらに新産業の創出という点では人間同士の掛け算という点に重きを置いていると思う。新しい考え、新しい技術の芽を育てるには異なる考えの人間同士が出会うということが重要と考えている。その出会いを手伝うということにクオンタムリープは協力してゆくと思います。
本書から私が学んだことは、日本にとどまらず、世界を見るように心がけよう、ということです。異なる価値観などを考え、学ぶには本などでは足りず、自分の実体験が一番。とにかく怖がらずに海外に出てみようと思います。
たまには夢を見よう
★★★☆☆
サブプライム爆弾が破裂し、世界が金融恐慌に見舞われたいまとなってみれば、やや勘違いのところも無きにしもあるが、特にラスト3章の2020年の日本の未来像は、なかなかに夢のある内容だ。
そんなことは絵空事だと笑い飛ばすこともできよう。しかし、日本人もたまには明るい夢や希望を持った方がいいのではないか?そんな気がした。
ソニーを率いた名経営者から日本への提言
★★★★★
あの出井信之が描く「2020年の日本」に向けた提言。
パッと見かなり薄い書籍ですが、内容は濃く、日本を取り巻く世界の状況
日本が歩むべき方向、日本が進化するにはどうすべきか・・・
投資やIT、先端技術を軸としながら、
出井氏の強力な主張がこれでもかと展開されており、読み応え十分。
その内容も確かに未来を見据えた有効に感じられるものであり、読む価値は十分です。
にわか「経済エコノミスト」や政治家の本を読んで日本の未来を憂うのならば、
本書をぜひ読みましょう。
先を見据えた提言は読み応えありです。
★★★★★
停滞感が否めない日本が10年後(2020年)に向けてジャンプアップするための提言書として読みました。
アジアだけでなく、世界各国との関係を深める、日本ならではの各産業の発展など、先を見据えた提言は読み応えありです。
経営者から見た日本社会へのメッセージ
★★★★☆
クオンタムリープという会社を立ち上げた、元ソニーCEO出井氏の最新作。
著者は、現在の日本が未来の中で60年代のヨーロッパに似ている、
ものづくりのリアルな経済を得意とする日本は金融やネットといったヴァーチャルな経済のアメリカと大きな差がついてしまったと指摘し、環境国家、文化国家というコンセプトで産・学・官に対する提言を書いている。経営者の観点からシンプルに現状と今後をまとめた良著。