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聖地への旅

価格: ¥2,500
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
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とても闘病生活中の演奏とは思えない傑作を残して彼は聖地に旅立った。 ★★★★★
今年1月13日、2年半の闘病生活の後に白血病で逝去したマイケル・ブレッカー。その早すぎる死の前の去年8月にスタジオ録音され、死の2週間前に完成したのが本作。9曲全てが彼の作曲。おそらく体調は万全ではなかったであろうに、病の影を微塵も感じさせずに吹きまくる彼のサックスの音の力強さに驚かされる。それに呼応して、パット・メセニー(g)、ハービー・ハンコック(p. 1、5、8、9曲目。9曲目はエレピ)、ブラッド・メルドー(p. 2、3、4、6、7曲目)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ジャック・ディジョネット(ds)が気迫のプレイを繰り広げる。まさに魂と魂の交感。マイケルのベストのプレイと作曲が披露された、マイクの新時代の夜明けを告げる啓示のような作品である、というパットの賛辞が本作を端的に物語っている。全ての曲がそうなのである。遺作云々という次元を超えて、リスナーである我々を鼓舞し、触発する力に満ちた名演に是非1人でも多くの人が触れて欲しいと思う。

CD添付の冊子の彼の笑顔の何と晴れ晴れとしいことよ。マイケル、聖地はCDジャケットのように青色に包まれていますか。ジャズを前進させ続けた彼の不滅の功績を称え、冥福を祈らずにはいられない。
常に前進だったテナーマスター ★★★★★
●何だか“遺作”とは感じられないアルバムですね。遺作というと何か重たいオーラみたいなものを感じますが、このアルバムには一切そのようなオーラは感じませんでした。まるでマイルスの遺作「Doo-Bop」みたいです。ブレッカーが常に前進していたことを証明していると思います。

●今までに2度ブレッカーを生で観ましたが、もっとライブに行くべきだったと今更ながら後悔しています。
マイケル・ブレッカーは永遠に・・。 ★★★★★
マイケル・ブレッカーが死んだ・・と聞いて我が耳を疑った1月15日(実際に亡くなったのは13日)・・その後になって届けられた文字通り遺作である。今作は昨年レコーディングされたようだが、いつものマイケルとなんら変わりない。素晴らしく時折荒れ狂うようなT-Saxソロ!周りを囲むミュージシャンもいつものパット・メセニー、ブラッド・メルドー、ハーヴィー・ハンコックといった顔ぶれである、良くないわけがない。
#1の「The Mean Time」から始まるこのアルバムを聴きながら、2004?年にコンコード・ジャズ・フェスティバルで来日したマイケルのコンサートを思い出した。あの時の、即興で10分間くらい吹き続けたマイケルのパワーのあるソロパフォーマンス!バックとのバッチリ息の合った演奏・・・。
ただ、その彼はもういない・・・、タイトルにあるような永遠の巡礼の旅に出かけてしまったのか?いや、違う、彼は全てのジャズファンの心の中で今も生き続けているのだ。そして今でも即興でパワーみなぎるパフォーマンスを演じてくれるのである★