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マリア様がみてる 未来の白地図 (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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波乱のクリスマス ★★★★★
第23巻・「未来の白地図」。

ついに物語が大きく動き出す巻。表紙からして、瞳子と祐巳がメインの内容であることは一目瞭然。
やっと妹問題に決着がつくのか……と期待させつつ、実際はここからが長い、長い苦難と迷走の始まりでもあります。

この巻の見所はありすぎて語りきれません。
瞳子ちゃんの家出、有馬菜々のレギュラー入り、真面目な柏木さん(笑)、クリスマスパーティー、そしてその後の大きな事件……。
祐巳と瞳子ちゃんの関係に、良くも悪くも変化が起きるこの巻は、今後のターニングポイントと言っていいでしょう。
しかし本当に、ここからが長いのです。胸のつかえが取れるのは、いつになるのか……未来の可能性を示す真っ白な白地図は、紅く染まる日が来るのでしょうか。
いよいよ新章本番 ★★★★★
いよいよ新章本番である。実は、『特別でないただの一日』でそれまでのネタのストックを使いきって、『妹オーディション』から新章に突入しているのだが、この巻で一気に物語が加速した形だ。

この巻では、山百合会の凡人代表選手(?)・祐巳と、実は意外にも凡人代表の二番手であった令が、どちらも大きな試練に立たされる。試練の内容は両者とも、「姉として妹のために何ができるか」。そして、もう親やお姉さまには頼れない(祥子は瞳子のことに下手に口出しできないし、令も江利子には頼れない)という重圧がのしかかる。祐巳は瞳子のことで祥子にお膳立てしてもらうわけにはいかない(さらに、柏木さんからはある意味、突き放されてしまった)し、令にしても由乃と菜々のことで江利子に泣き付くことはできない。

一方で、祥子と志摩子が共に、気が付いたらいつのまにか「ちゃんとしたお姉さま」(本文より)になっていた、というのも大きなみどころだ。乃梨子を冷静に叱責する志摩子、熱くなった令をなだめる祥子、そして祐巳の号泣をただあたたかく受けとめる祥子、いずれも半年前、『レイニーブルー』のころには考えられなかったことだ。

そして、乃梨子が以前とはうってかわって、志摩子以外にも感情を素直にオモテに出すようになった。これも大きな変化だ。

というわけで、今後の物語は、そろそろ実生活で親の庇護を離れるという世代、具体的には高校生〜大学生〜若手社会人の世代にとっては、ずっしりと重いものになるはずだ。それ以下の世代、つまり中学生から高校初年級くらいだと、ピンとこないものがあるかもしれない。
物足りない ★★★☆☆
サブタイと表紙絵から想像される内容からしては、ちょーっとガッカリです。せっかくやっとこの問題に決着がつくのかと期待したものですから。
個人的には後半より前半に盛り上がりを感じました。
祐麒と柏木さんがいい位置にいるな〜と思います。百合要素をお求めの方には邪魔なんでしょうけどね。柏木さんは当初より好きになりました。
未来への期待と不安でいっぱいの祐巳に声援を! ★★★★☆
 いよいよ三年生たちの進路が決まってくる季節。祐巳の妹問題もさることながら、
三年間だけの学校生活、必然の世代交代の序章が始まった。
 いつも面白く読ませてくれる今野先生だが、次の巻への引きがいつもより強く感じられるのは、
やっぱり巧いからなんでしょう。
 ひそかに、平成の『赤毛のアン』と呼んでいる(私だけだけど‥)このシリーズ、
大学編まではタイトル上続けられますよね?
 あとは、シリーズタイトル変えればもっと行けますし。
『こち亀』の記録を目指して、大・大河小説に挑戦だ!
ホップ。ステップと言う感じでしょうか? ★★★★☆
次巻で瞳子編は一段落。?
最初は抵抗がありましたが何度か読みなおしていると
印象が変わりました

まぁとっとと続きを書いて欲しいのはかわりませんけど(笑)

黄薔薇革命 冷さまからの視線編も味がありますし

それより心配なのが祥子さま、冷さま卒業で
作品が完結してしますのでしょうか?
是非、三年生編に行って欲しいものですね!!!!