私は本書を臨床心理士の資格試験対策のために使いました。

正直、投映法のところはあまり参考になりません。一方で、質問紙法のところは参考になる箇所が多かったです。

“何でこんなテストが載ってんの？”と首をかしげざるを得ないものが載っているかと思えば、遠城寺式やMMSEが載っていなかったりします。
しかし、学生が買える範囲で一番マシな心理査定の本が本書だということです。
もっとバランスが取れていて、かつ入手可能な値段で、優れた心理査定の本が出ることを切に願っています。

星３つか４つかで迷いましたが、試験対策でそれなりにお世話になったので、星４つとします。

ケースレポートからかなりマニアックな検査まで，このサイズに収めたことは特筆すべきことだと感じる。しかし，一部のケースレポートでは，所見の内容が書かれていなかったり（「奇妙な印象を受けた」の一言だけ），エビデンスベーストに対するが文句ばかりで検査の説明が不十分であるなど，著者によって内容にかなりのバラつきが認められるため，良い本とは言い切れない点がある（基本的に自己記入式の質問紙に関する説明は良い）。

心理検査に関する書籍の場合，心理アセスメントハンドブックが飛びぬけて良いので，値段を考慮すると，購入を進めるほどの本ではないというところか。