どんより
★★★★☆
見開きで、右側に相談、左側に回答、というシンプルなスタイルが
延々と続きます。
読売新聞に寄せられた人生相談を書籍にまとめたものだそうですが、
全体的にどんより、暗く、なんだかイギリスかアイルランドの空のような
そんな感じです。
本のなかで海原さんは相談者の相談を受け止め、相手のことを考え、
相談者が間違っている場合にはそれをやさしく、だけれどもしっかり
指摘します。
離婚したほうがいい、別れたほうがいい、なども
具体的に書かれています。
そういう問題を抱えている人にとっては、救世主のような
本かも知れませんが、特にこれといった問題を抱えていない
私が読んでも、人生がどんよりとしただけでした。
ただ、海原先生の回答はまじめで実直でやさしくて、
オーガニックコットンの毛布のような感じでした。