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身分差別社会の真実 (講談社現代新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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江戸時代は総差別時代 ★★★★☆
学校の歴史の授業で、誰もが士農工商というものを習う。しかし、これはあくまで教師が教えやすいように、クローズアップしただけのものである。実際には天皇、公家、将軍、大名、家来、浪人、旗本、御家人、親藩、譜代、外様、名主、組頭、五人組、百姓代などなど身分差別のオンパレードだったのである。学校教育によって生み出される思い込みの恐ろしさを教えてくれる書物。
江戸時代に於ける「えた・ひにんの実態」 ★★★★★
タイトルは「身分差別社会の真実」であるが、内容は身分差別社会全般を扱っているわけでなく、「えた・ひにんの実態」と言えるものである。学校教育から知ることの出来ないその実態には、以下のことなどが挙げられる。

■えた・ひにんの身分は政治権力のみによって作られたのではない。
■えた・ひにん身分の中にも大地主になり、裕福な暮らしをしている者がいた。
■履き物、灯心、砥石などの生産・販売もえた・ひにん身分の仕事とされていた。
■えた・ひにん身分の人たちは下級警察的役務にも従事していた。

えた・ひにん身分の人たちが差別されていたことは確かだが、それ以外の人たちとの交流を断たれて社会の片隅に追いやられ、惨めな非人間的生活を送っていたと言うわけでもない。えた・ひにんの実態から、江戸時代の身分差別社会を単純にピラミッド化して考えない方がよいと教えてくれる著作である。

大江戸書店 ★★★☆☆
近世の「えた」「ひにん」身分についてよくわかる良書。その差別が、現在の部落差別につながることは言うまでもない。
ただどうも気になるのが、現在の価値観で、差別は悪であり、日本の社会はひどい社会だった、という立場に立った物言いである。これに私は違和感を感じざるを得ないのである。
著者は否定しているが、仮に一般に言われる士農工商、えた・ひにんという身分があったとしよう。そのえた・ひにんはひどい差別を受けた、という着眼点であるが、では、武士から差別を受けた農民・職人はどうなのだろう。なぜ、最下層と言われるえた・ひにんにスポットを当てひどい、ひどいというのであろうか。これが最下層であるからという理由だからであろうか。そうだとすれば、安易であると言わざるをえない。なぜなら、えた・ひにんでもかなり裕福な人がいたからである。これは著者自身が書いていることである。
つまり、えた・ひにんにスポットをあてた必然性が感じられないのである。
ミサンガ☆パープル ★★★★★
士農工商というよりも同一身分の内側にこそ、より厳しい階級差があった!武士の内部には歴然たる階級差があったし、農民の内部にも、町民の内部にもそれぞれ階級差が見られるという内容。本当の江戸が見えてきそうな一冊です。