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百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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百姓についての思い違い勘違いはこの本で正す ★★★★☆
江戸時代の百姓についての思い違い勘違いは数多い。
それをこの本で正すことができる。

では,次の各項で正しいのはどれでしょう。
貧農,上農を除く一般的な百姓のケースです

百姓も苗字を持っていた。
百姓たちも半分くらいは米を食べていた。
百姓でも絹織物を着る人がいた。
百姓も漢方医にかかる金くらいはあった。
百姓でも自分の名前くらい書ける人は半分くらいいた。
百姓で領主公認の金貸しをして儲けている人がいた。
百姓一揆が教科書となって肯定的に教えられていた。

では,正解はぜひ,本書で。

ところで,百姓を差別語だとして使わない風潮がありますが
決してそうではありません。
江戸時代の農村に戻ってみたい ★★★★★
著者が一次史料をもとに解説する江戸時代の百姓の生活は驚くことばかりだ。
普段は地味な野良着でも、ハレの日は紋付・羽織で、絹織物も色彩豊か。
主食の半分は米を食べていたし、婚礼の献立の豪勢さにはびっくりする。
大抵の子供は寺子屋に学び、祭り・歌舞伎・相撲に興じた。殆ど町人と同じだ。
苗字がないというのも嘘らしい。当主は代々○○左衛門とか△△之介を名乗り、先祖から引き継いだ耕作地を子孫に継承することに心を砕く。「家」の存続を重視するのは武士と同じだ。
ほかにもへぇ〜という話が沢山載っている。
江戸時代の農民といえば”生かさぬよう殺さぬよう”とか、苛酷な年貢に喘いだとか、武士階級の搾取に苦しんだとか教わったが大間違い。
またひとつ、戦後左翼の歴史捏造が崩れた。
すてきな本 ★★★★☆
百姓たちの衣食住が分かります。
農業の仕方、お金の出入り、家を保つための工夫・戦略、どんな教科書で勉強してどんな大人になったか、土木工事、訴訟、災害復興などなどについて。リアルです。
本当に生き生きとした百姓たちの姿を、楽に想像することができます。
なぜなら要所ゝに慣習や制度の説明と、その根底にある人々の価値観の説明が入るから。
逆に掟や組織なんかをただ羅列するだけでは、全然ピンと来ないだろうと思います。
社会を作るのは人々の意識なんだなぁと、思いました。

登場する主な百姓の皆さんは次のとおり。
信濃国瀬沢村(現・長野県富士見町)坂本家の皆さん ほぼ1章分
上総国台方村(現・千葉県東金市)前嶋家の皆さん
武蔵国下奈良村(現・埼玉県熊谷市)吉田家
武蔵国大麻生村(現・埼玉県熊谷市)半ページぐらい
上総国本小轡村(現・千葉県茂原市)藤乗節之佐くん
上総国北塚村(現・千葉県茂原市)の皆さん 不透明な選挙に対抗
出羽国白岩郷(現・山形県西川町・寒河江市)の皆さん 一揆が近隣のマニュアルに
信濃国東寺尾村(現・長野県長野市)の兵助さん 娘のために藩に訴え出た
鎌原村(現・群馬県嬬恋村)浅間山大噴火からの復興

子どもを対象にしたシリーズのこの本、漢字には読み仮名がたくさんふられています。
祖先たちのたくましさ、しなやかさ― ★★★★★
本書は、日本史を専門とし、

現在、一橋大学教授である著者が

江戸時代の農民と生活について解説する著作です


生活(衣食住、娯楽、信仰)

労働(畑作、稲作、それにかかわる制度)、教育

そして一揆や自然災害への対処などを

上総、信濃、武蔵等の具体的な事例、史料に即して紹介します。


生産の単位としての「家」が成立したのは江戸時代、

江戸で土地を持つまでに成長し、賃金収入を得ていた豪農と

彼らの経営努力や羽振りのよさ、

など、とても興味深い記述に溢れていますが、

なかでも、個人的に一番印象に残ったのは、

視覚障害の娘に音曲を習わせるため、

町人や藩と粘り強く交渉を続けた農夫のエピソード。

子を思う親の愛情だけではなく

理不尽な慣習を変えるため、立ち上がったその勇気に

熱く胸を打つものがありました。


平易な文章で、農民のたくましい姿を克明に記した本書。

自分たちの先祖の力強さを実感するためにも、

歴史に興味がある方に限らず、多くの方に読んでいただきたい著作です。