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男は敵、女はもっと敵 (集英社文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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読みやすい ★★★★★
短編集の一つのストーリーの脇役が別のストーリーの主役になっていて楽しめます。登場人物が脇役の時は変なヤツと思っていたのが主役になると共感してさまったりして…。
みんなのその後がしりたくなります。
山本作品の中では今ひとつのでき ★☆☆☆☆
連作短編なんだけど、一つ一つの短編に十分なおちがなくて、読後感はいまいち。これだけの長さならもっと深くつきつめられるように思う。
強烈なシーンあり。。。 ★★★☆☆
まず、昔の男 西村が女々しい・・・というかバカです。
読んでて哀れにすらなります。
自意識過剰の人って、周囲から見ると本当に気の毒ですね・・・。

さて、主人公の藍子はさばさばしていて行動的で、かっこいいです。
ぜひ友達にほしい人柄です。
そばにいるだけで前向きになれそうな、そんな感じです。
もう後何年かしてから読んだら、もっと深く共感できるかも。

【本気の女】の中で、凄いシーンがありました。
本編とは関係ないんですが、二股をかけられた女の子が居酒屋で、浮気相手と一緒にいる恋人とばったり会った時、相手の女の子に近付いて行って、殴るのかと思いきや、自分の口の中に指を突っ込んで、胃の中身をぶっかけるという(∋_∈)
得意技なんだそうです(怖)

あと面白かったのがお弁当。
家から持って来たお弁当箱を開けると、ご飯のみが入ってるんです。
で、かきまぜると、底に敷かれたカレーが出てくるという(笑)
上にかけると蓋に付くし、こぼれたら大惨事ですが、底に敷くとは・・・

短篇なんですが、それぞれに関連のある話で、本編だけでなく、サイドストーリーも一緒に読めるような仕立てです。

ラストはちょっと哀愁を帯びています。
『なににも束縛されずに、自分が思うまま自由に生きていらっしゃる、だって。たしかになににも束縛されてはいない。だからといって自由であるわけではない。女がひとりで生きていくとはそういうことなのである。』
キャラが弱いような気がします。 ★★★☆☆
山本さんの作品これでコンプリート?

36歳フリーの映画宣伝マン高坂藍子。
彼女と彼女を取り巻く人間模様を描いた作品。

しかし、彼の作品の中では
いちばん登場人物がいただけない。
魅力的な人間がほとんど出てこない。
どの登場人物も
なにかしら、嫌なところがあり、
素直に「この人いいひとだな」って思いが出てこない。
普通に見えて、どの人物も一癖も二癖もある人物ばかりで
読んでてちょっと疲れました。
連作短編だったからまだよかったけど、
これが長編だときっと疲れきってただろうな。

まったく面白くないというわけではないけど、
これまでの作品がいい作品が多かっただけに
ちょっと評価も辛くなるかもしれません。
何この面白さ!! ★★★★★
フリーの映画宣伝マン高坂藍子36才から始まり、藍子を巡る周囲の人々、ラストに再び高坂藍子に戻るこの短編集。面白い。
人と関わって流れていくから人生が面白いのを、この作品のキャラクターの描き方でおおいに愉しませてもらった。
人生は先なんかわからない。
人と接して不愉快になることも避けられない。
でもやるしかない日々。
しょっちゅうグチってるのに魅力的な登場人物だが、特に高坂藍子。
このご時世に煙草(ハイライト)を、禁煙おかまいなしに吸う。
くわえ煙草がさまになるなんて、禁煙ブームに反して痛快だ。