偉大な明治天皇の影
★★★★☆
読みやすい記述のよい本だと思います。 ためになったこと:1)このころになると明治天皇のリーダーシップが過度に理想化され、昭和天皇へのご進講にも反映なされたため、昭和天皇が治世初期に過度に政治関与されてしまった。2)明治天皇が理想化されていったため、逆に昭和天皇への軍部や国民からの信頼感を弱めてしまった。3)大企業の福利厚生整備が労働争議を抑えるため、この頃はじまった。 一方、通史としてはちょっと不満なのがロンドン軍縮会議後の統帥権干犯問題と浜口首相狙撃事件に全く触れていないことです。