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リセット (ハルキ文庫)

価格: ¥777
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川春樹事務所
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今の自分は、自分のせい。 ★★★☆☆
現実は過去と地続きであること。

敷かれたレールに乗ることは
実はとても楽なのだということ。

敷かれたレールに乗ることも
自分の選択であるということ。
「自業自得」っていう言葉が重い。
重くて、悲しい。
受け入れがたい現実 ★★★★☆
内容としては、今までのどの作品よりも現実社会のニュースや出来事とリンクしている部分が多い気がします。高校生の絡む事件、ブルセラ・売り・ドラッグ・家庭内暴力・・・どれも描写が生々しいため、目を覆いたくなるような内容もありますが、盛田隆二作品らしく全体に力のある鋭い作品ではないかと思います。
読む側よりも、書いている本人はもっとつらいのではないか?と感じずにはいられないリアリティさに鳥肌がたってしまいました。
衝撃的としかいいようがない! ★★★☆☆
帯やあとがきに書いてある通り、作者が逃げずに書いた現実的な物語だと思った。あのサカキバラ事件時代、世の中の一部は実際こんな感じであったのだろうか。ブルセラ、援助交際、薬、家庭内暴力。遠い世界の様だが、この様な現実も、ある程度認めなければならないのかもしれない。そして今でもこのような世界は存在するのだろうか・・・。
ストーリー的には最初から最後まで、衝撃的で、目を逸らしたくなるようなこともたくさん書かれていた。始めの一ページ目を読んでもらえれば分かると思うが、そんなものではない。ここまで書いてしまう作者にただただ、言葉を失うだけだった。
リアルすぎて後味の悪い作品でした ★★★★★
リアルすぎるほどリアルに描かれた女子高生の実態?に、読みながら頭がくらくらする思いでした。この本が出たのが2000年ですから、今はまた状況が動いていることでしょう。いじめもクスリの売買も出会い系サイトも引きこもりも、家庭内暴力もなにもなくなっていない現実。これだけ出会い系サイトでの事件が後を絶たない状況にあって、自分だけは・・・と、思うのか、気軽にケイタイで電話をかけ、出会い系で知り合った相手と会うのを楽しそうに語る若者を、私も知っています。

傷口に塩をすり込むような、この本の内容は、読んでいる間中、その痛みもさることながら、私に“なぜ?なぜ?なぜ?”とどこに向けていいのかわからない問いを、発し続けさせました。そして、つらかったのは、社会を変えていこうだとか、大人が再教育されねばならないのだとか、簡単に答えのみつかるものではない袋小路に追い込まれてしまっているという認識が残ったことでした。★は5つで、書かれた内容にこれほど打ちのめされるのも珍しいことでしたが、私には後味の悪いものとなりました。

自分の娘が何を考えているのか、初めてわかった気がしました ★★★★★
「これほど深く、衝撃的に〈女子高生〉を描いた小説は いまだかつてなかった」という帯の言葉にひかれて、 この本を買いましたが、読み終わってから、そのあまりの「リアルさ」にしばらく呆然としました。 高校生の娘をもつ母親にはショッキングな内容でしたが、この小説を読むことで、娘の本音に触れた気がします。

主人公の菜々は神戸の「酒鬼薔薇聖斗」が逮捕された日、 ある重大な決意をします。親から見れば、なんて無謀な、と思えるシーンですが、彼女なりに必死に自分を見つめた末の行動なのでしょう。涙が止まりませんでした。

「少年の薬物汚染」も「家庭内暴力」も遠い世界の話ではありません。小説ですから、そのような問題に対する具体的な処方箋が示されているわけではありませんが、読み終えてから、確かにかすかな希望を感じました。 それをひとことで言うのはとても難しいです。 それで高校生の娘にこの本を読むように勧めてみました。

活字などほとんど読まない娘ですが、ずいぶん熱心に読んでいました。そして読み終えてから、いつもは決して話してくれないようなことをポツリポツリと話し始めました。 とても嬉しかった。親子で同じ一冊の本を読んで、感想を言いあうなんて初めてのことです。 今年読んで本のなかで、いちばん感動した本です。