レーナード スキナードの大作の一枚!
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1970年代中半にて話題になったレーナード スキナードはヴォーカルのロニー ヴァン ザントを中心とした、いわゆるサザンロックの代表格ともいわれたバンドでも名高いが、1977年10月におきた飛行機事故で、そのロニー ヴァン ザントと、新たに加入したギターリストのスティーヴ ゲインの二人が死亡し、それが引き金となり解散した悲劇のロックバンドのひとつとしても名高い。ちなみに本作はその飛行機事故の3日前にリリースされた通産5枚目に当たるアルバムで、これからも前進しようとするほどの勢いを感じる内容だけに、本作がロニーとスティーヴの遺作になってしまったことは非常に残念だ。
当時アメリカのロックシーンを振り返ってみると、本国においてレーナード スキナードのライバル格のバンドとも言われたドゥービー ブラザーズは76年の「ドゥービー ストリート」で大幅のサウンドチェンジで賛否両論となり、当時最も勢いがあったイーグルスは「ホテルカリフォルニア」でドゥービー同様これまでと違ったサウンドチェンジで、賛否両論どころか逆に評価を伸ばし爆発的な大ヒットとなり、本国においてはあのビートルズと肩を並べるほどの評価を得た。この状況を考えると当時のロックシーンは新たな時代に移り変わろうとしてたのだが、レーナード スキナードはその波に受け入れず、ローリング ストーンズのようにわが道を行くかのような、デビュー当時からコンセプトを変えずに、そのまま推進したようなサウンドに仕上げたのが本作だ。そもそもレーナード スキナードのサウンドスタイルといえば、ローリング ストーンズを髣髴させるようなロックサウンドにカントリーやブルースなどのアメリカ南部の音楽を融合したかのような、いわゆるサザンロックそのものともいえるようなロックサウンドだ。無論本作もそういった感じで、彼らのラストアルバムとは思えぬほどの勢いを感じさせる傑作アルバムというにふさわしい内容になった。オープニングを飾る(1)はシングルカットされヒットとなった豪快なロックナンバーで、彼らそのものと思わせるすばらしいナンバーだ。また(2)はその年の1月に行われた来日公演でも披露され、ハードな反面、南部的な要素を色濃く打ち出した傑作ロックナンバーともいえるだろう。その他にもレーナード スキナードそのものともいえるようなロックナンバーが数多く収録されており、まさに本作はレーナード スキナードの傑作の一枚というにふさわしい内容となった。ちなみに本作の製作背景にはスティーヴがロニー並に貢献するなど、彼がどれだけ優れたミュージシャンであったかを思わせるだけにあった、本作が彼らの最後のアルバムになってしまったことは本当に皮肉な話だ。
ロニーとスティーヴの死により、レーナード スキナードは解散し、ビートルズのように幻の存在になるのかと思われたのだが、87年にロニーの実弟のジョニー ヴァン ザントがレーナード スキナードを復活させ、91年には14年ぶりのアルバムをリリースし、日本公演を含むワールドツアーを行うなど、現在でも精力的に活動しているのだが、ロニー ヴァン ザントがいたレーナードスキナードは最早幻の存在ともいえるだろう。
呪われたジャケット
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本国アメリカでは飛行機事故でなくなった二人の顔が炎に包まれていることが不吉だという理由でジャケットが差し替えられた本アルバムはある意味でレーナードスキナードの最高傑作といえる。知る人は少ないかもしれないが、このアルバムのメンバーで来日公演も行われている。
トリプルギターの重厚でいて泥臭いサウンドにロニーのヴォーカルはこのバンドの魅力だった。「ザットスメル」は私にとってモストフェヴァリットソングである。
最高のサザンロック
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リリース直後の飛行機事故で主力メンバーを失うことになったレーナードスキナード@ロニーバンザントのラストアルバム。
スティーブゲインズの溌剌としたギターやポップさとブルージーさが適度にブレンドされた、That's smell、R&RのYou got that rightなどのライブ映えする名曲が多いです。
このバンドの代表曲といえば初期の2枚のアルバムに入っているSweet Home AlabamaとFreeBird、ということにはなりますが、アルバムの総合力としてはFirstやSecondに劣らない力を持っています。 また、単にハードな音作りに走るだけではない、トリプルギターの将来性も感じさせていただけにその後の事故が残念でなりません。
ロニー最後の歌声・・・
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’77年、レーナードスキナードが最も光り輝き、波に乗っていた時にリリースされた6枚目のアルバム。しかし、このアルバムのツァー中に起きた飛行機事故によりボーカルのロニーヴァンサント、ギターのスティーブゲインズ、その姉でコーラスのキャシーゲインズが亡くなったのは周知の事実ですが・・・スティーブゲインズがエドキングの替わりにメンバーとなって、十分なじんできたところであり、本作では、曲も数曲提供していて、これからというときだっただけに悔やまれます。スティーブの曲は、幾分カントリー色が強いような感じもしますが、それがレーナードサウンドにブレンドされて、今までとは違った魅力を広げたようにも思います。それにしても、映画「ブロウ」で使われたアレンコリンズ作の"ThatSmell"の良さは格別です。今思えば、歌詞に不吉な予感がありましたが、しかしそんなことは関係なく、いつものレーナードサウンドが炸裂しています。このアルバムを最後に、もうあのロニーの妙に説得力のあるボーカルが聴けないというのは、非常に寂しい限りです。
レーナード スキナードの ベスト スタジオ アルバム
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オリジナルは1977年に発売されたこのアルバムは発売と同時に”What's your name" が大ヒットし、アメリカのナンバー ワン グループのレーベルが はられました。その、直後の飛行機墜落事故でウ゛ォーカルの ロニー ウ゛ァン ザントとギターの スティーブ ゲインズ等の中心メンバーを失ってしまいました。亡くなったメンバーに炎が付いていて、不吉だと言う事でアルバムカバーから炎が消されたのですが、今回再び、オリジナル ジャケットになりました。
”That Smell" " I know a little" " You got the Right" 等トリプルギターの素晴らしさと、ロニーの力強いウ゛ォーカルが聞けます。
これぞ、まさしく、最高のサザーン ロックです。