安彦版ガンダムワールド
★★★★★
コアなガンダムファン(富野ファン)に言わせると原作との矛盾点も多く毛嫌いする人も少なくない本書ですが肩肘張らずに読めば面白い事請け合いです、もともともとガンダムの世界はパラレルワールド(並行世界)ですからTVシリーズと劇場版の間にも矛盾点は存在しますし正史に囚われ過ぎると本質を見失いかねません。
それにガンダムは安彦良和と言う稀代なアニメーター無くしては成立しなかったであろうと素直に思います、当時小学生だった私はキャラよりもモビルスーツに夢中でしたが今こうして漫画で振り返ると生々しいキャラクターの息吹には「流石だな」の一言です。
本書ではTVシリーズの幾つかのエピソードがカットされていますがストーリーに重要な部分は丁寧に補完されて行きます、特にダイクン(シャアの父)の暗殺やそれに伴うシャアのザビ家への遺恨などはTVで殆ど語られず当時の小学生たちは「・・?」のままでしたがこの本を読む事によって30年越しの謎が晴れて行き爽快ですね。
読み進めて行けばシャアとガルマの士官学校での友情秘話、ランバラルとダイクンの関係、シャアとララアの出会いなど興味深いエピソードが他にも数多く収められいるので1stリアルタイム世代はもとより近年のガンダム作品でファンになった世代にもぜひ読んで欲しい本です。
ヒントをください
★★★★☆
既刊分を全て読んだ上でのレビューです。
初代ガンダムは1979年放映で、
『新造人間キャシャーン』や『宇宙戦艦ヤマト』なんかも
典型的にそうでしたが、
どうしても二次大戦のオマージュとして
描かれている作品だと思います。
原作の富野由悠季氏は1941年生まれで
戦中をかすった戦後直後世代となります。
ガンダムのモチーフのもうひとつの
特徴は、高度経済成長だと思います。
富野由悠季氏も安彦良和氏も年代的にはまさにその
真っ只中を突っ切って来た方。
モビルスーツははハインラインのパワードスーツ
というよりは、土木工事機械を原型にしていると思います。
スペースコロニーはもろ都市の明喩ですね。
もしかしたら、復興した東京や
大規模開発の公団住宅の比喩なのかもしれません。
私は、この漫画はもちろん面白いのですが、やはり興味を
そそる点としては、なぜにこれほど人気があるのか?という点にあります。
それを理解する鍵が二次大戦と高度経済成長のモチーフだと
思っているのですが、それ以外のモチーフについては
未だよくわかっていないのです。例えば
ニュータイプというものが、なぜこの作品に出てくるのか?
そこらへんが未だ呑み込めておりません。
どなたか、ヒントがあれば教えてください。
Can you remain alive inspite of the WAR?
★★★★★
ザクの攻撃によりコロニーが破壊され、パニックになる人々。しかしその中で、民間人の救出より、ガンダムの搬出を優先させるテム・レイ。
「父さんはこの人たちより、モビルスーツのほうが大事なんですか!?」と凄むアムロ・レイ。しかし、その父もザクとの戦闘に巻き込まれ…。
そして幼馴染のフラウ・ボウの両親の爆死。泣き叫ぶフラウ。それが名シーンへと繋がるるわけだが。
そうした中からアムロは、「戦争では誰も守ってはくれない。自分で生き残っていかなければ…。」と悟るのである。
そしてその答えが、ガンダムに乗り込むことだったのである。
「Can you remain alive inspite of the WAR?」
本作は戦争の厳しさ、悲惨さを強烈に訴えてくる作品だと思う。
原点最強の伝説
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ファーストシリーズをリアルにはテレビで見れなかった私にとって、アニメからマンガという舞台に移った現在刊行中のこのシリーズは毎号楽しみにしています。今更ながら書くのも気が引けますが、人物描写・世界背景・物語の繋がり等、細かく、そして大胆に描かれています。さっすがガンダムのメカニックを描いた人が著者になっているだけ有ります。この本を読んでから、劇場版総集編Tを鑑賞する機会をえましたが、結構時間的制約から省略されているエピソードがあるんですね。この本は読む価値のある本です。
ロボットアニメの源流にして最高峰
★★★★★
ガノタ、ガノタと馬鹿にされようが、これだけ面白ければもうもろ手を挙げて絶賛するほかないではないか。
アニメ史上、最もスケールの大きな物語「機動戦士ガンダム」の新解釈コミカライズが本作である。
アニメでは描かれなかった開戦前後も丹念に描かれ、独立を宣言したスペース・コロニー、ジオン公国と地球連邦、あまりにも有名な一年戦争の全史と呼ぶに相応しい作品に仕上がっている。
コマの流れ、台詞回しも、ゆったりと重厚感たっぷりに幕を開け、否が応にも期待感が高まる。
人型兵器モビルスーツはよりミリタリー・テイストを増し、兵器として高い説得力とリアリティと共に読者に迫り来る。
その重厚感を伝える圧倒的な画力において、本作は他のガンダム系コミックをまったく寄せつけない。
むろんメカの魅力だけでなく、登場人物それぞれがそれぞれの思惑と信条を胸に抱いて戦っていることがきわめてわかりやすく描写され、人物背景が作り込まれることによってそれぞれが独自の生命感を付与されている。この作品には、善悪の二元論で分別できるような単純なキャラクターはひとりたりといないといえる。
紙の上でとはいえ、ここまで人間を創りだす、なんてのはもはや神の所業と呼ぶほかない。奇跡と呼ぶに相応しいドラマだ。
ミリタリー・ファンやロボットアニメ・ファンなどコアな読者層をも納得させる仕上がりでありつつ、しかも女性、少年層が読んでも楽しめるキャッチーさを併せ持つことも特筆に価するだろう。
アニメ自体は古いものゆえ、いまの眼で見るとつらいものがある。
ガンダムという物語を万人に向けいま最もリアルに生き生きと伝えるメディアは、本作「ジ・オリジン」を置いて、ほかにない。
ありがとうございました。
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ありがとうございました。
読破してませんが、本の状態もよかったで…
★★★★★
読破してませんが、本の状態もよかったです。おまけの本が同封されてて、とてもよかったです。
中古を購入しましたが、かなり良いか物で…
★★★★★
中古を購入しましたが、かなり良いか物でよかったです。
ガンダムは大好きです。
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ガンダムは大好きです。