いろんなおばけのオンパレード。バンザイ、日本のおばけ。
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患者さんがこない「のんきなおいしゃさん」は、ある晩「ひとつめこぞう」の目を治してやりますが、その評判を聞きつけ、急に患者さんがふえて……。
天狗に人だま、ねこまた、鬼火、かさばけ……と、日本古来のおばけがたくさん登場。「すりばちこぞう」など、知らないおばけもいました。
そして、おばけの特徴にあわせた病気やけがが、抜群におもしろい! 弱っているおばけたちはかわいそうだけれど、やっぱり笑ってしまいます。いいお医者さんができて、よかったね、日本のおばけさん、と話しかけたくなる本。
息子の大好きな本
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起承転結はあまりないのですが・・
あるところに暇な医者がいる。「患者さんがこないから、もう寝ちゃおうかな〜」と言っていたら、とんとん、と扉をたたく音がして、一つ目小僧がやってくる。「目が充血したので治してください」目玉を取って(!)窓辺で乾かして治療していたらみみずくが目玉をさらっていき、追いかけて取り戻してくれた天狗と人魂も怪我をする。お医者さんは天狗と人魂も包帯を巻いて治してやる。すると、評判をきいて、怪我をしたお化けや具合の悪いお化けが列になってぞろぞろぞろ・・・この大行列は、おばけシリーズの真骨頂だと思います。息子は大喜びします。
最後、あまりにお化けばかりくるので、お医者さんは看板を「おばけいしゃ」と書き換えました。おしまい。看板に大きな字で「おばけいしゃ」と書く最後のページも、息子の大のお気に入り。ここで文字に興味をもつようになりました。
息子がはまっている本
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2才の息子は、現在この本にはまっています。
全部憶えてしまいたいらしい。
でも、すべてのお化けの病状(?)がイメージできない
(言葉の意味がわからない)みたいです。
『海で溺れたうみぼうず』といっても、
海を見たことがない息子にはわからなくて当たり前か・・・。
どうしてかしら?
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2歳の娘はこの絵本が大のお気に入り!
次から次へと出てくるおばけ達が楽しいのか、おばけの名前(?)を読み上げる度キャッキャとおおはしゃぎ。
正直言って、私にはどういう所がおもしろいのかわかりません。
でもそれは、私が子供の心を無くしてしまったからなのかもしれませんね。
次に読む時は、娘と一緒に大騒ぎしながら読んであげようと思っています。
ケガしたおばけってどんなの?
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このお話は、目にケガをした「ひとつめこぞう」が治してもらいに来るところから始まります。そのシーンを見ただけで、次はどうなるのか?何が起こるのか?、次のページをめくるのがとっても楽しみで、ワクワクしてきます。最後には次から次とケガをしたおばけ達が出てきます。おばけ達はケガをしているのに、読んでる方はその絵のおもしろさに、なぜかおかしくなって大笑い!
この絵本の絵は1ページ1ページ、細かいところまで気配りされています。子ども達は、目がない「ひとつめこぞう」や、鼻が折れた「てんぐ」の絵を見つけると大喜び、そして釘付けでした。出てくるおばけ達はとってもかわいい存在として描かれています。大人も一緒に楽しめ、大笑いできる1冊です。