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くずかごおばけ (せなけいこ・おばけえほん)

価格: ¥945
カテゴリ: 単行本
ブランド: 童心社
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ものを粗末にしない、ということを楽しく怖く!教えてくれる ★★★★★
 「だいきらい」なお魚や、「あしがとれた」お人形を「ポイ!」と、簡単に「くずかご」に捨てていた女の子は、ある時、くずかごの中へ引きずりこまれて……。
 お説教くさくなく、ものを大切にしよう、ということが語られます。
 また、女の子が着ているのは花柄のゆかた。捨てられたものも、ぞうりやせんすなど、日本の伝統的な小物が多く、これはなんだろうね、と子どもに教えることもできます。
 おばけを通して、子どもと真剣に向き合うせなさん。いつもながら黒の使い方がたくみで、けっこうインパクトのある怖さかな、とも思いますが、手でちぎった温かみのある貼り絵が、幼い「怖いもの見たさ」をそそっているよう。
 でも、「くずかごのなか」って、本当はどうなっているのでしょう? こんな時代なので、大人も考えさせられるところがありました。
子どもの感性に響く本 ★★★★☆
この作者独特の絵が子どもには本当に恐いみたい。でも大好き。
恐いながらも「また読んで」と持ってきます。
大人にはピンとこなくても子どもの感性にストレートに訴えるものがあるんでしょうね。
古い作品でしょうが、マルです。
また最近の絵本には少ない純和風の世界も新鮮です。
くずかごおばけ ★★★★★
ある日突然、うちの2歳の娘が、自分のおもちゃをゴミ箱に捨てるようになったのです。
「まだ使えるでしょ!」と言っても、おもしろいのか、私の見ていないうちにゴミ箱にいれてしまうのです。
困っていたところ、この本を偶然みつけ、娘に読んであげると、ピタリとおさまりました。それからは、物を大切にするようになりました。

先日、ボロボロになった付録のカードを私が捨てていたところ、「ママ、これ捨てたらあかんよ~!くずかごおばけがでてくるよ」ですって!(~_~;)

なぜ物を捨ててはいけないの? ★★★★★
この本には、決して「物を大切にしなさい!」なんて言葉は1つも書かれていません。お話の結末も不思議に、とてもあっさりしています。それなのに、本を読んだ後には、安易に物を捨ててしまうことの怖さ、捨てられた物達の淋しさが、妙に深く心の中に残ります。その怖さや淋しさは、場面の移り変わりと、主人公や捨てられた物達の表情から、たくさん伝わってきます。そんな怖さがある一方で、作者のせなけいこさんの柔らかい貼り絵は、全体のお話を温かく和ませてくれます。4歳の甥っ子に読んであげましたが、「くずかごおばけはどこにいるの?」「どうしたら会わなくて済むの?」と質問ぜめにあいました。言葉は少ない本ですが、子ども達に考えるきっかけをくれる本です。