特に、この作品においては上記2人が主役を張ってる話もあって却ってその話の方が興味深いエピソード満載で面白く読めます。
会話も、他の捕物帖に比べて江戸っ子らしいキップのいいセリフが次々と出てきて心地よい事この上なし。
もちろん、伊三次とお文との恋愛模様も2人の会話を聞いてるだけでハラハラドキドキ。特に女性が読まれたら、尻に惹かれてるきらいのある伊三次が可愛く感じる方もいらっしゃる筈。
今後の展開が見逃せません。
特に感じたのは、各話に出てくる犯人が決して悪人として読者に受け入れられない点が非常に印象深いです。そこに宇江佐さんの優しさが滲み出ていて、誡?者が惹き付けられる一番の魅力じゃないかなあと思ってます。
どちらかといえば、捕物帖というより市井物として読まれた方が合ってるんじゃないかなあとは思います。いや、両方楽しめるといった方が適切でしょうか・・・・