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さんだらぼっち―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)

価格: ¥530
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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しっとりと読ませる♪ ★★★★☆
廻り髪結い伊三次の女房になったお文は、「さんだらぼっち」と呼ばれる木戸番の店で、
ある父娘と知り合いになる。再会を約束したお文だったが、その父娘に悲劇が起こる・・・。
表題作「さんだらぼっち」を含む5編を収録。髪結い伊三次捕物余話シリーズ4。

今回も作者は読ませる。これでもか、これでもかと・・・。「さんだらぼっち」は切ない
反面、親子でもこういう関係になってしまうのかと思うと、やりきれない悲しさを感じた。
「鬼の通る道」では、不破の息子龍之介の苦悩を切々と描いていて胸に迫るものがある。
「爪紅」では、狂気とも思える男の異常さを描いている。また、この話の中で伊三次の
過去のエピソードも語られていて、興味深かった。「ほがらほがらと照る陽射し」では、
掏摸の直次郎の恋を描いている。直次郎はこのあとどうなるのか?気になって仕方がない。
「時雨てよ」は、悲しみの底に沈んでしまったおみつの言葉が、お文をほろほろと泣かせる。
その描写が、苦しくなるほど悲しい。この話では、伊三次に弟子ができる様子も描かれている。
この先どうなるのか、それもとても楽しみだ。今回もしっとりとした味わいのある話ばかりだった。
決意の一冊 ★★★★★

既に定着したシリーズであるにもかかわらず、
著者が背水の陣をひいてしまったかの印象を受けた。
何を語るにも先ず「さんだらぼっち」に心乱される。

穏やかに朝顔の成長を楽しむ導入部は素晴らしい。
初対面の親子に物腰柔らかく接するお文の仕草も心地よい。
「江戸の町に住みたい」と思わせるに十分な描写。
それだけに、劇的な後半に違和感があった。 
 
 八丁堀の事件も、常連の脇役たちも皆一歩退き、
お文の心象風景が色濃くなり、「捕物余話」がより明確になっている。
「廻り髪結の伊三次」が新たな舞台に登る重要な時期として、
私も心して読まなければならないと思った。
次作がああ、待ち遠しい! ★★★★★
シリーズ第4作目です。伊佐次の塒で新生活を始めたお文姐さん。粋筋での評判よりもしがない回り髪結いの女房がいいっていう気持ちがなんとなく解かります。今回は「小さい子供」がキーワード。なかなか子供ができないことで、やっぱりホントの夫婦じゃないのかとか悩んでしまうお文さんが可愛いです。
表題作の「さんだらぼっち」も、舌の回らない幼女の言葉。優しいくせについ突っ張ってしまう、お文がいいですよ。そんなお文の気持ちを思いやれるようになった伊佐次も、ほんのちょい、男っぷりを上げたかな。
伊三次、男を上げるの巻 ★★★★★
辰巳芸者の売れっ子妓さん、お文ともすったもんだしながら、ようやっと所帯を構えた第4作。前作同様、切ない人情話満載です。それにしても時代小説は、ヒロインが一味も二味も作品に深みを与えるものだと思う。一大名作「剣客商売」のお春や美幸にしても、「密命剣」シリーズのお紺さんにしても、こと時代小説では当時の時代背景もあろうが、女たちの心配りやさりげない気遣い、読むたび「いやぁ、見習う所が多いなぁ」と思いつつ、実践できてません。今回の伊三次はやけに素直!女房の気持ちを思い至らなかった自分を素直に反省したりしてます。男女の別はあっても、「ごめんなさい」を本心から言える気持ち、一番大事なのは解かっちゃいるけど…なんですよね。
ますます盛り上がってきてます。 ★★★★★
宇江佐真理さã‚"の看板シリーズである、髪結いシリーズの第ï¼"弾です。
前回で家ã‚'焼かれた深川芸è€...のおæ-‡ã¯ã€ä¼Šä¸‰æ¬¡ã¨ä¸€ç·'に長屋で住み始めます。
始めは上手く長屋暮らã-ã‚'ã-ていたおæ-‡ã§ã™ãŒãƒ»ãƒ»ãƒ»

いつもにもå¢-ã-てæƒ...感たっぷりに描いています。今回は伊三次よりおæ-‡ã®æ-¹ãŒä¸»å½¹ã¨ã„っていいようなå†...容となってます。

以前は捕物要ç' ã¨æ‹æ„›è¦ç' ã®æ¯"率がï¼":ï¼-ぐらいだったのですが、今はï¼':8ぐらいじゃないかなあと思います。それだã'ï¼'人の恋の行æ-¹ãŒæ°-になって読まれてるæ-¹ã‚‚多いのでã-ょう。

å...¨ï¼•ç·¨ã‹ã‚‰ãªã‚Šã¾ã™ãŒã€æœ€åˆã®ã€Œé¬¼ã®é€šã‚‹é"」から熱くさせられます。
伊三次の上司の同心不ç 'のé '固さがクローズアッãƒ-された一編ですが、息子の龍之介には泣かされます。

圧巻は表題作「さã‚"だらã!¼ã£ã¡ã€ã‹ã‚‰ã€Œæ™‚雨てよ」までのï¼"編です。
子供がテーマとされていて、話の繋ã'æ-¹ãŒæœ¬å½"に上手いのひと言です。おæ-‡ã®é•·æ‰€çŸ­æ‰€ãã‚Œãžã‚ŒãŒå‡ç¸®ã•ã‚Œã¦ã„て、彼女が感æƒ...ã‚'露わにするシーンの連続で読è€...が一å-œä¸€æ†‚するã"とé-"違いありませã‚"。

é€"中で起ã"るある事件により、おæ-‡ãŒå®¶ã‚'出るã"とになりますが、そのあと伊三次がおæ-‡ã«å¯¾ã-て理解ã‚'示ã-ていく過程が鮮やかです。いつもよりじれったくないï¼'人の会話が楽ã-めます。

é€"中、いなみ(不ç 'の妻)も、おみつ(弥å...«ã®å¦»ï¼‰ã‚‚おめでたとなりますが本作ではおæ-‡ã¾ã§ã‚‚が終盤おめでたとなります。ã-かã-なかなか簡単には事は運びませã‚"。 

最後の最後におみつの言è'‰ã«ã‚ˆã£ã¦ç†±ãã•ã›ã‚‰ã‚Œã¾ã™ã€‚女性の複é›'なæ°-持ちã‚'最高に上手く表現ã-ています。参りまã-た。