たいへんきれいでした
★★★★☆
商品評価には、ヤケなどがあるとされていましたが、
ほとんど見当たらず、たいへんきれいな商品でした。
読みやすい
★★★★☆
あまり難しい心情描写や複雑な表現が少ないサスペンス物は
英語の勉強にもってこいですね。
平易な英語で書いてあるので読みやすい。
最後まで読み通せました。
余談になりますが、BTOYA(Be There, or it's Your Ass)みたいな略語がアメリカにもあるのがわかったのも面白かったですね。ちなみに主人公のポケベルに上司から呼び出しがかかったときのことです。
ハヤカワの翻訳版は、あとで読んでみましたがなんかいまいちでした。
期待外れの、爽快さ
★★★★★
出張が続くので、文字通り飛行機の中でドキドキしながら読もうと思って買いました。
が、いい意味で内容は予想に反したものでした。航空機事故をきっかけに作者ならではの鋭いメスが航空機産業に入るのかと思いきや、勿論それもなくはないのですが、むしろ事故を追いかけるマスコミを容赦なく叩きのめしているのが実に痛快でした。軽薄で、表面的で、真実などに興味は無く、見た目やインパクトのみで勝負する彼らの姿勢は本来の報道とは似ても似つかぬものであり、恥ずかしげもなくエンタメ路線を標榜する本邦の阿呆テレビ局も同様です。こうしたマスコミは最早「社会悪」とも言うべき存在であり、最新作“State of Fear”ではP.L.M.(政治家、弁護士、メディア)としてより大きなスケールで取り上げられることになります。
その一方で、業界人である作者が身内の業界をここまで揶揄していいのかしらとか、もしかしてそこをウリにしているのだとすればコワイなぁとか思ったりしました。
でも、読後感はとっても爽やかです。おすすめの一冊。
蛇足ですが、主人公がFord社の社内ポリティクスに嫌気がさして転職したり、旦那もトヨタに転職したり、ちょっぴり日本贔屓な設定も出てきます。
航空機事故をめぐる推理小説
★★★★☆
旅客機の事故を調査するメーカー技術者たちの活動を中心に話が進み、社内の権力争い、メディアのセンセーショナリズムとの闘い、その他のサイドストーリーも盛沢山で、最後は意外な事故原因で結末を迎える。
英文は読みやすいが、技術的な説明は分かりにくく、ちょっと退屈なように思いました。
ちょっと変わった趣向。
★★★☆☆
どなたかも書かれていましたが、Michael Crichtonにしては珍しくSFでないお話。航空機メーカーが舞台で、前半は主として事故に関するやや専門的な説明だったせいか、やや退屈でした。むろん、素人にわかるように説明してくれていますので、理解しやすいですし、飛行機にも詳しくなれます。この本で初めて、パイロットが操縦できる飛行機は1種機種と限られていると知りました。飛行機メーカーではエンジンは作っておらず、注文主に応じてどこのエンジンをつけるか、とか、内装をどうするかとか、コクピットの仕様をどうするかカスタマイズするのだとか。で、メーカーの命は「翼」だそうで、「へえ〜へえ〜」トリビアの泉です。そういや、ボーイング社の競争力が落ちて来たのは翼をアメリカ国外で製造しているからだ、なんて記事をどこかで読んだ事があったな・・・。
後半は、メーカー対テレビ局。この辺りから楽しめます。専門用語以外は難しい単語もなく、平易な英語です。