純粋なソロギター
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スタンダード中心の選曲が良い。1980年の「レイトナイト・ギター」は、withオーケストラであったが、こちらはギター1本。より鮮明にギターのタッチが分かる。クラッシクプレイヤーの爪弾きによる硬質な音色とは違い、甘く柔らかい音色のクルーのギターが心地よい。
ギターの音色も好きだし、収録曲も好きな曲が多いし、買って正解。
今は昔、当時オフコースの鈴木康博が好きだと言っていて
★★★★★
それで聴き始めたのが最初。20年以上前の話。
ラリーカールトンとアールクルーは今でも大好きなギタリストである。
繊細なフィンガリングが紡ぐアコースティックな音色はどこまでも優しく柔らかく
温和な風貌の印象と相まって心の襞に人間らしさを吹き込んでくれる。
10月の天気の良さそうな早朝、この作品を部屋に流していると
今日一日、静謐な心持で過ごせそうな気がしてくる。
夜半、寝入り端にかけても疲れが癒されそうだ。
見過ごされがちな人だが、ずーっと良い仕事をしているなと
感心してしまう。
繊細なギターの響き
★★★★★
ギター・ソロによる作品(CD)である。もちろん、アール・クルーのギター・ソロによるCDは既にあるが・・・。
アール・クルーは、ソロでも、トリオでも、もう少し大きな編成のバンドでも、持ち前のテクニックを十分に発揮するメロディー・メーカーである。そのメロディー・メーカーを実証した作品(CD)である。
アール・クルーは、どの曲も一音を大切に訴えかけるように演奏している。
映画音楽、ビートルズの曲、その他、淡々と曲が流れる。自作曲のANGELINAも入っている。そのANGELINAは、バンドの演奏とは趣が違うけれどメロディーが美しいことにかわりはない。
アール・クルーの再・再発見につながるし、アールクルーも進化し続けているのである。
このCDの曲は、このように演奏した方がよいというようなアール・クルーの哲学すら感じる。
とにかく聴いてみよう。