現場のリーダーとして、具体的にどう仕事を進めれば良いか、について
懇切丁寧に、かつ体系的に学ぶことができる本です。

まず、１章でリーダーとは何かを説明し、２章：目標を定める、３章：業務を遂行する
で基本業務を押さえます。そして、４章：チームを動かす、５章：情報を共有し活用する
において、さらにチームを活性化する基本姿勢をまとめています。

この本のすばらしいところは、
1. PDCAサイクルやSWOT分析といった基礎的なフレームワークが
　簡潔に巣表を使ってわかりやすく解説されていること。
2. トヨタの５つのWHYやネットワーク時代の考え方など、最新の研究が数多く取り入れられていること。
さらに、
3. それらが、具体的かつ簡潔にまとめられていることでしょう。

たとえば、チームを動かすの章では、チームのライフサイクルに合わせ、

準備期のリーダーは、1.目標を形成する。　2.メンバーの見通しづけを行う。
3.取り巻く環境を把握。　4.シナリオを策定する。

始動期のリーダーは、1.方向性を伝える。　2.メンバーの相互作用を促進する。
3.メンバーの主体性を引き出す。　4.ルールを設定する。　5.恊働の仕組みを設計する。

活動期に入ると、1.創発性を促進。　2.外部情報を収集。3.外部反応を取り込む。
4.メンバーを支援する。5.状況認識を共有する。　6.活動状況をチェックする。
7.メンバーのストレッチを求める。　8.対内的アピールを行う。　9.チームの中心価値を徹底する。
10.人間関係をケアする。　ことが必要であるとまとめています。

マネジメントの定番教科書となるべき本であり、
リーダーは引き出しに１冊入れておくのが良いと思います。